NHK佐世保支局

NHK佐世保支局について

NHK佐世保支局は、長崎県の北部地域を放送エリアとするNHK長崎放送局の支局です。主な業務は受信料の収納や地域情報の収集などで、地域に密着した活動を行っています。かつては「NHK佐世保放送局」として、独自の番組制作や放送を行っていましたが、組織再編により現在の形となりました。

歴史

佐世保におけるNHKの歴史は、1946年（昭和21年）3月にラジオ第1放送が「中継放送所」として開局したことに始まります。その後、「佐世保放送局」に昇格し、花園町にテレビ・ラジオのスタジオを備えた「日本放送協会佐世保放送会館」が建設されました。

1970年代頃まで、佐世保放送局は長崎放送局とは別に、独自のローカル放送を実施していた時期があったとされています。地域に根ざした情報発信に力を入れていましたが、1991年（平成3年）までに地域放送局の再編により、「佐世保支局」へと降格・縮小しました。

佐世保放送会館は、鉄塔やアンテナ、放送設備が撤去された後、佐世保市に譲渡され、市民施設「ふれあいセンター」として活用されましたが、2015年（平成27年）に老朽化のため閉館しました。

現在の所在地

現在の佐世保支局は、佐世保市元町にあるテナントビル「ル・モント・ジョリ元町」の2階に入居しています。

所在地: 〒857-0059　佐世保市元町2-10 ル・モント・ジョリ元町201

チャンネル・周波数・出力

佐世保支局からは、以下のチャンネル・周波数で放送が送信されています。

ラジオ第1放送: 981kHz 1kW
ラジオ第2放送: 1512kHz 500W
FM放送: 86.0MHz 250W
総合テレビ: 42ch 1kW
Eテレ: 40ch 1kW

かつてはアナログ放送も送信していましたが、地上デジタル放送への移行に伴い、現在は終了しています。

旧アナログ総合テレビ: 8ch 1kW
旧アナログEテレ: 2ch 1kW

その他

かつて使用されていた呼出符号については、以下の情報があります。

ラジオ第1放送: JOAT → JOAQ (現在は呼出符号なし)
ラジオ第2放送: JOAY → JOAZ (現在は呼出符号なし)
アナログ総合テレビ: JOAT-TV → JOAQ-TV (現在は呼出符号なし)
アナログEテレ: JOAY-TV → JOAZ-TV (現在は呼出符号なし)

ラジオ第2放送と教育テレビに指定されていた呼出符号「JOAZ」は、1967年10月31日まで旭川放送局名寄ラジオ中継放送所のラジオ第2放送に指定されていたという経緯があります。また、同じくラジオ第2放送と教育テレビに指定されていた呼出符号「JOAY」は、2018年4月1日から朝日放送テレビに「JOAY-DTV」として指定されています。

佐世保放送局時代には、日高義樹氏や森本毅郎氏といった著名なアナウンサーが在籍していました。

参考資料

「20世紀放送史・下」日本放送協会編・発行、2001年刊

外部リンク

NHK長崎放送局アクセスマップ

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