NIAGARA SONG BOOK 2

NIAGARA SONG BOOK 2の紹介

『NIAGARA SONG BOOK 2』は、1984年6月1日にリリースされた大滝詠一のインストゥルメンタルアルバムであり、彼の通算5作目にあたります。このアルバムは、主にNIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL名義で制作されました。楽曲は『EACH TIME』から8曲と『NIAGARA CALENDAR』から1曲が厳選され、豊かなメロディと緻密なアレンジが特徴です。

アルバムの内容

大滝自身は本作品について、収録されている楽曲が「カラオケ的性格が強い」と語っています。特に、聴く人にとって親しみやすく、また演奏しやすい点が評価されています。初版から数年後の1989年にはリマスター盤が登場し、この際に2曲が新たに差し替えられ「Bachelor Girl」と「白い港」がフルサイズで収録されました。

音楽の録音は、東京の六本木と信濃町にあるソニースタジオでリズム・セクションが、オーケストラパートは千葉県浦安市文化会館の大ホールで行われました。このように、異なる場所での録音により、音の広がりと立体感が生まれています。しかし、ホール録音のために制作コストがかかり、本作の価格は前作の2,000円に対し、2,300円と上昇しています。

後に大滝は、2013年にリリースされた『NIAGARA SONG BOOK 30th Edition』に「幸せな結末」が追加されたことで、このアルバムが持つ意味が変わったと語りました。つまり、本作はアルバム全体の完結感を欠いていると感じているようで、特別な存在ではなくなったとインタビューの中で述べています。

収録曲一覧

このアルバムには以下の楽曲が収められています（作曲：大滝詠一、編曲：井上鑑）：

SIDE ONE

1. 夏のペーパーバック
2. 恋のナックルボール
3. ペパーミントブルー
4. 木の葉のスケッチ
5. 真夏の昼の夢

SIDE TWO

6. 魔法の瞳
7. ガラス壜の中の船
8. 銀色のジェット
9. レイクサイドストーリー
10. 夏のペーパーバック (Reprise)

このように、アルバムの内容は多様であり、各曲が独自の雰囲気を持っています。特にリズムとメロディの調和を追求した作風が、多くのファンを魅了し続けています。

リリースとその影響

本作は大滝詠一のキャリアにおいて重要な位置を占めており、多くの音楽ファンに支持されています。特に、彼の音楽スタイルを語る上で欠かせない作品の一つであり、その影響力は今もなお色あせることがありません。音楽業界において、大滝のユニークなアプローチは後の世代にも大きな影響を与えています。

このアルバムはそのリリース以降も多くの人々に親しまれ、様々な形で引用され、リメイクされています。音楽史の中でも特異な存在として位置づけられる『NIAGARA SONG BOOK 2』は、今もなおその魅力を持ち続けています。

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