NISSANミッドナイトステーション やんぐひぽぽたます

NISSANミッドナイトステーション やんぐひぽぽたます

「やんぐひぽぽたます」は、1986年の春から秋にかけてTBSラジオで放送されていたラジオ番組で、通称は「やんひぽ」です。この番組は日産自動車が一社提供していた「NISSANミッドナイトステーション」枠の一部として位置付けられていました。放送時間は、毎週月曜日から金曜日の23:30から24:00までの30分間、リスナーに向けてエンターテインメントを提供していました。

番組のスタイルと出演者

番組の中心となったのは、キッチュ（現：松尾貴史）であり、彼を中心に多彩なメンバーが集まってコントショーを行っていました。キッチュは、さまざまな声色を駆使して、映画やCMのパロディを通じて多様なコントを披露していました。録音現場では、ディレクターやマネージャー、取材者たちが拍手や歓声を上げるなど、番組に積極的に参加していたのも特徴でした。

また、番組の終盤にはリスナーから寄せられたハガキを紹介するコーナーもありました。「君のまわりの変な奴、チクるあなたも変な奴」というフレーズが印象的なこのコーナーでは、リスナーとのインタラクションが図られていました。

コントの作成と主な内容

番組で展開されたコントは、二人の放送作家が手掛けていました。そのうちの一人である黒瀬守泰は、キッチュが担当していたニッポン放送の番組「ロッテヤンスタNo1」でも構成作家を務めていました。後には、FM東京系列で放送された「キッチュのバーチャル・プレイ・ゾーン」の構成にも関わりました。

オープニングでは、印象的なナレーションが流れ、リスナーの興味を引きました。「ひぽぽたますは、万物流転の宇宙に遣わされた走れメロス…」と続くこの言葉には、番組の個性が溢れています。

主なコント一覧

この番組には多様なコントが含まれており、特に人気の高かったものには以下のようなものがあります：

• - ミステリー・ゾーン：ドキドキのミステリーをテーマにしたコント。
• - ベストヒットUSO：『ベストヒットUSA』をパロディ化したもので、ソ連バージョンの「ベストヒットUSSR」も登場。
• - ひぽたま愛の劇場：あがた森魚の「赤色エレジー」をテーマにしたコント。
• - 田舎の拳：『北斗の拳』を元にしたパロディコント。
• - 五光お茶の間ショッピング：『二光～』のパロディで、特徴的なセリフ回しが印象的。

他にも、『全国こども電話相談室』のパロディや、キッチュの物まねによるコントも数多く存在しました。これらのコントは、当時のリスナーに大いに笑いを提供したことでしょう。

関連項目

放送が終了した後にも、キッチュを中心とした類似の番組「キッチュ!夜マゲドンの奇蹟」が1990年から1992年まで文化放送で放送され、やんぐひぽぽたますの影響を色濃く受け継いでいます。今年代を超えて語り継がれるこの番組は、今でも多くの人々にそのユニークなスタイルとコントによるエンターテインメントを思い起こさせ続けています。

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