NNNみやぎTODAY

ミヤギテレビが制作・放送していた、平日夕方のローカルニュース番組『NNNみやぎTODAY』は、1980年から1988年 4月1日まで、約8年間にわたり宮城県内の視聴者に親しまれました。この番組は、その時々の県内の出来事や話題、生活に密着した情報を、一日を締めくくる時間帯に届ける重要な役割を担っていました。

番組名の歩み

番組はその長い歴史の中で、一度タイトルを変更しています。

『みやぎTODAY』としてスタート: 番組が開始された1980年から、1986年 9月26日までの期間は、『みやぎTODAY』という名称で放送されていました。これは、シンプルに宮城県の「今日」を伝えるという意味合いが込められたタイトルであったと考えられます。
『NNNみやぎTODAY』へ: 1986年 9月29日からは、タイトルに「NNN」の冠が加えられ、『NNNみやぎTODAY』となりました。この変更は、日本テレビをキー局とするNNN（日本ニュースネットワーク）の系列局として、ネットワークの一員であることをより明確に示すとともに、全国ニュースとの連携を強調する意図があったと推測されます。この名称で、番組はその最終回まで放送を続けました。

放送時間と番組尺の変遷

番組の放送時間も、その期間中に一度変更されました。

開始当初の30分枠: 1980年の放送開始から1987年 10月2日までの期間は、月曜日から金曜日までの平日、18:00から18:30までの30分番組として放送されていました。この時間は、多くの系列局でローカルニュースが編成される標準的な時間帯でした。
1時間枠への拡大: 1987年 10月5日からは、放送時間が大幅に拡大され、月曜日から金曜日までの18:00から19:00までの1時間番組となりました。この時間拡大は、国内外の情勢が変化し、ニュースへの関心が高まる中で、より多くの情報を、より深く掘り下げて伝える必要性が増したこと、あるいはNNNの全国ニュース枠の編成変更など、様々な要因が複合的に影響した結果と考えられます。番組尺が倍になったことで、日々のニュースに加え、特集コーナーや解説、企画なども充実させることが可能になり、番組内容はより多様になったと推測されます。

番組の「顔」たち

番組を通じて、視聴者にニュースを届けたキャスターたちの存在も重要です。記録に残るキャスターとしては、沖津省己、壺谷暁美、渡辺みなみといった方々がいます。彼らは、日々発生する様々な出来事を冷静かつ的確に伝え、時に地域の温かい話題を届け、視聴者にとって番組の「顔」として親しまれました。キャスターの語り口や雰囲気は、番組全体の印象を大きく左右し、地域に根ざしたローカルニュースとしての信頼性を高める上で欠かせない要素でした。

NNNネットワークにおける役割

『NNNみやぎTODAY』は、NNN系列のローカルニュース番組として、全国的なニュースソースと連携しながら、宮城県域に特化した報道を行う役割を担っていました。同じNNN系列の全国ニュース番組、例えば『NNN JUST NEWS』、『NNN6:30きょうのニュース』、そして後継の『NNNライブオンネットワーク』などとの連携を通じて、視聴者は全国の動きと地元の出来事の両方を把握することができました。多くの場合、夕方のニュースタイムは、全国ニュースの後に地元のニュースが続く構成となっており、『NNNみやぎTODAY』もこの流れの中で地域の情報を補完する役割を果たしていました。

番組の終焉とその後

約8年にわたる歴史に幕を下ろした『NNNみやぎTODAY』ですが、その終了後もミヤギテレビでは、平日夕方のローカルニュースの枠は引き継がれ、新たな番組が制作・放送されています。これは、地域に根ざした情報提供というテレビ局の重要な使命が、時代とともに形を変えながらも受け継がれていることを示しています。『NNNみやぎTODAY』は、1980年代の宮城県の「今」を伝え続けた、地域にとって記憶に残るニュース番組の一つと言えるでしょう。

もう一度検索