NO DEMOCRACY

GLAYのアルバム『NO DEMOCRACY』

GLAYのメジャー15枚目となるオリジナルアルバム『NO DEMOCRACY』は、2019年10月2日にポニーキャニオンからリリースされました。前作『HEAVY GAUGE Anthology』からはわずか5か月後のリリースとなり、オリジナルアルバムとしては『SUMMERDELICS』以来となる約2年の間隔がありました。

このアルバムに関する詳細は、2019年8月17日に行われたライブ「GLAY 25th Anniversary “LIVE DEMOCRACY”」後に発表されました。この際、会場のスクリーンに映し出された映像によって、アルバムタイトルと発売予定が明らかにされたのです。アーティストのTAKUROは、本作が「言葉にこだわった作品」と語り、「GLAYという個人が、真実の言葉で新しい時代に発信する楽曲を集めたアルバム」と位置づけています。

アルバムタイトルの『NO DEMOCRACY』には、現代社会における民主主義の実態への批判が込められており、TAKUROは「内輪での浮かれた感情とは裏腹に、外に出れば戦争や宗教問題といった現実がある」と説明しています。この意図は、シリアスなテーマを音楽を通じて伝えようとする姿勢を示しており、リスナーに深い考察を促す作品となっています。

アルバムは、3つの形態でリリースされました。通常版の「CD+DVD」、CDのみの「CD版」、そしてG-DIRECT限定の「1CD＋3Blu-ray」というセットです。DVDには、2019年6月14日に神奈川県立県民ホールで行われた、GLAYとして令和初のライブ動画が収録されています。さらに、G-DIRECT限定版には、Blu-ray化された同映像に加え、ドキュメンタリー映像やミュージックビデオが収録されています。

リリース初週で39,153枚を売上げ、オリコン週間アルバムランキングで初登場2位を記録しました。この結果、通算29作目のTOP10入りとなり、TUBEやB'zに次いでアルバムTOP10入り作品数で歴代単独3位に並びました。

アルバムには、さまざまな楽曲が収録されています。代表曲には「REIWADEMOCRACY」や「反省ノ色ナシ」、「My name is DATURA」などが含まれており、多様なテーマとメロディが展開されています。特筆すべきは「氷の翼」で、映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』の日本語吹替版主題歌としても知られています。

『NO DEMOCRACY』の収録曲は以下の通りです：

• - REIWADEMOCRACY
• - 反省ノ色ナシ
• - My name is DATURA
• - Flowers Gone
• - 氷の翼
• - 誰もが特別だった頃
• - あゝ、無常
• - 戦禍の子
• - JUST FINE
• - はじまりのうた
• - あなたといきてゆく
• - COLORS
• - 愁いのPrisoner
• - 元号

これらの楽曲は、参加ミュージシャンたちの力によって形作られ、彼らの多彩な演奏が聴く者を魅了します。特に、ドラム演奏の永井利光や、ピアノやオルガンを担当した斎藤有太、ストリングスを手掛けた今野均など、豪華なマッチングが魅力を増しています。

このアルバムは、音楽の力で感情を表現し、社会的なメッセージを届ける重要な作品であることは間違いありません。GLAYの新たな挑戦を感じる一枚として、多くのリスナーの心に響くことでしょう。

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