NO DOUBT

アルバム『NO DOUBT』の詳細

『NO DOUBT』は、人気デュオCHAGE and ASKAの19番目のオリジナル・アルバムとなります。この作品は1999年8月25日にリリースされ、デビューから20周年を迎えるタイミングでの発売です。本アルバムのリリース元は東芝EMIで、リスナーに新たな音楽の魅力を提供しています。こちらのアルバムは、2001年にはCDとして、また2009年にはSHM-CD形式で再発売されました。

背景

本作は、前作『CODE NAME.2 SISTER MOON』から約3年4ヶ月ぶりのオリジナル・アルバムであり、初のセルフ・プロデュース作品となります。アルバムタイトルはASKAのアイデアによるもので、明確なコンセプトが存在しないことが特徴です。アーティスト自身がプロデュースすることで、より彼らの音楽性を反映した作品に仕上がっています。

リリースとジャケットの撮影

CDジャケットは富士山の五合目にある駐車場で撮影が行われました。この撮影時には雨が降っており、霧がかかる中で撮影されるという特異な状況でした。2009年の再リリース時には、紙ジャケット・シリーズの一環としてSHM-CD仕様で登場しました。

制作プロセス

制作は1998年11月から始まり、初めは各々のソロ活動からCHAGE and ASKAの感覚を取り戻すのに時間がかかったと言われています。当初の予定では1999年5月のライブ『赤坂BLITZ special MTV PROGRAM LIVE』までにレコーディングを完了させる予定でしたが、予期せぬ事情で延長され、ライブ後にも作業が続けられました。以前のレコーディングスタイルは、個々にスタジオ作業を行っていたものの、本作ではお互いが楽曲を持ち寄る形に変化しました。

批評とアーティストの声

CHAGEはセルフ・プロデュースの利点を述べ、「プロデューサーとして相手の楽曲に関与することで、より新しい視点を持って接することができた」と語っています。一方で、ASKAも「お互いの世界に侵入することが対等になり、アルバム作りがより本物になった」と感じています。この意識の変化が、アルバム制作のスピードを加速させたと彼らは振り返っています。

ツアー活動

アルバムリリース後の1999年9月からは『CHAGE & ASKA CONCERT TOUR 電光石火』を開催し、その後11月には北京と上海での『ASIAN TOUR NO DOUBT』が行われました。これにより、アルバムの楽曲が多くのファンに届けられる機会を得ました。

収録曲の解説

アルバムには多彩な楽曲が収められており、特に気になるのは、1曲目の「no doubt」です。この曲は日本電気のCMソングとしても知られており、最初の歌詞の完成には時間がかかったものの、深い感情を伝える仕上がりとなっています。また、「the corner」はディレクTVの冬キャンペーンのCMソングとしても使用されました。

この他にも、「僕がここに来る前に」や「熱帯魚」など、様々な楽曲が収録されています。各曲は個性豊かで、CHAGEとASKAそれぞれのスタイルが巧みに融合しています。

おわりに

『NO DOUBT』は、CHAGE and ASKAの新たなスタートを象徴する重要な作品であり、セルフ・プロデュースによる自由な創作が、彼らの音楽に新鮮さを与えています。彼らの成長と進化が感じられるこのアルバムは、ファンにとっても特別な意味を持つことでしょう。

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