NOSIGNER

NOSIGNER：社会課題解決のためのデザイン戦略

2006年、デザインストラテジスト太刀川英輔氏によって設立されたNOSIGNER（ノザイナー）株式会社は、社会デザインをテーマに多様なデザイン活動を展開する日本のデザイン事務所です。社名NOSIGNERは、「目に見えないサイン、つまり形の背景にあるものを創り出す」という理念を表しています。単なるデザイン制作にとどまらず、建築、プロダクト、グラフィックデザインなど、デザイン分野の垣根を越えた総合的なデザイン戦略によって、未来社会のより良い変化を創造することに尽力しています。

「進化思考」に基づくイノベーション

NOSIGNERの活動の中核をなすのが、太刀川氏が提唱する「進化思考」です。これは、生物の進化メカニズムに着想を得た、全く新しいイノベーション手法です。この手法を用いて、革新的なアイデアの創出から創造的な人材育成、そしてコンセプトの実現までを包括的に支援することで、クライアントと共に未来を創造します。

多様なプロジェクトと受賞歴

NOSIGNERは、数多くのプロジェクトを手掛けてきました。具体的には、新型コロナウイルス感染症対策のための情報共有プラットフォーム「PANDAID」、東京都の防災啓発プロジェクト「東京防災」、地域活性化のための取り組み、企業ブランディングなど、多岐にわたります。これらのプロジェクトでは、高いデザインクオリティと社会貢献性を両立させ、国内外のデザイン賞を100以上受賞しています。グッドデザイン賞金賞、アジアデザイン賞大賞、ドイツデザイン賞金賞など、数々の権威ある賞を受賞しており、そのデザイン力は国際的に高く評価されています。

代表的なプロジェクト

NOSIGNERの代表的なプロジェクトとして、以下のようなものがあります。

PANDAID: 新型コロナウイルス感染症拡大時、市民が安全に情報を共有できるデータベースWikiを構築。
東京防災: 東京都全世帯に配布された防災ハンドブックのデザイン・編集。防災意識の啓発に大きく貢献しました。
OLIVE: 東日本大震災被災地支援のための情報プラットフォーム。
横浜DeNAベイスターズ: プロ野球チームのブランディング。
* 2025大阪・関西万博日本館基本構想: 万博日本館の基本設計に参画。

これらのプロジェクトは、社会的な課題解決にデザインの力を活用した事例として注目を集めています。

太刀川英輔氏の活動

NOSIGNER代表である太刀川英輔氏は、デザインストラテジストとして、産学官連携による創造的な人材育成にも力を入れています。「進化思考」を基軸に、創造性を育む教育の普及にも貢献しています。著書『進化思考』は、日本を代表する学術賞である山本七平賞を受賞するなど、その学術的な貢献も高く評価されています。公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会（JIDA）理事長も務めており、日本のデザイン界を牽引する存在です。

NOSIGNERの未来

NOSIGNERは、これからも「進化思考」を軸に、社会に貢献するデザイン活動を展開していくでしょう。社会課題の解決にデザインの力を活かし、より良い未来社会の創造に貢献していくことが期待されています。国際的な視点と高いデザインクオリティを兼ね備えたNOSIGNERの今後の活動から目が離せません。

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