NTTデータ品川ビル

アレア品川：品川駅東口に建つNTTデータのランドマーク

東京都港区品川駅東口に位置するNTTデータ品川ビル、通称「アレア品川」は、2003年6月竣工の超高層ビルです。近隣にはNTTグループ関連施設が集積する品川駅東口再開発地区にあり、その存在感は抜群です。単なるオフィスビルとしてだけでなく、街のランドマークとして、品川エリアに活気を与えています。

建築概要：先進性と環境配慮の融合

1998年、NTTデータが品川駅東口再開発地区の土地を取得、2001年4月に着工しました。27ヶ月という工期を経て完成した本ビルは、8階から21階が事務室、22階から27階がデータセンター互換フロアという構成で、NTTデータにとって初のオフィス主体のビルとなりました。

地上1階と2階には飲食店や物販店など、一般利用者も利用可能な商業施設が入り、利便性を高めています。3階から5階には、500人を収容可能な貸会議室「東京コンファレンスセンター品川」があり、会議やイベントにも対応できる設備が整えられています。

ビルの外観は、花崗岩のボーダーが入った黒い熱線反射ガラスのカーテンウォールが特徴的で、外断熱ダブルスキン構造を採用することで、省エネルギーと快適な室内環境を実現しています。また、全館にIP電話を導入し、「e3 BISION」などの最先端のビル管理システムや、自動電圧調整装置「エコリスタ」など、当時最新のIT技術が導入されました。

環境にも配慮した設計が随所に施されており、建設資材や内装材にはリサイクル素材を使用し、空調には地域熱供給システムを採用するなど、持続可能性にも着目しています。その結果、2004年度にはグッドデザイン賞を受賞するなど高い評価を得ています。

アレアの名称：魂に情熱を注ぐ

ビルの愛称である「アレア（A,Re,A）」は、ラテン語の「Ardorem repono in anima」（魂に情熱を注ぐ）を略したものです。この名称には、NTTデータの企業理念や、ビルに込めた情熱が表れていると言えるでしょう。

周辺環境：NTTグループの集積地

アレア品川周辺には、NTTドコモ品川ビル、NTT品川ツインズ、品川シーズンテラスなど、NTTグループが関連する多くの建物が立地しています。これらの施設と連携することで、グループ全体の業務効率の向上や、資産価値の向上にも貢献していると考えられます。

まとめ：品川エリアのランドマーク

アレア品川は、先進的な技術と環境配慮を融合した、現代的な超高層ビルです。単なるオフィスビルとしてだけでなく、街のランドマークとして、品川エリアの発展に貢献しています。その洗練されたデザインと機能性、そして環境への配慮は、現代の建築物のあるべき姿を提示していると言えるでしょう。今後も、品川エリアのシンボルとして、その存在感を示し続けることでしょう。

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