NVIDIA SHIELD Portable

NVIDIA SHIELD Portableは、NVIDIAが開発した携帯型ゲーム機です。Android OSを搭載し、2013年1月にCESで発表されました。当初は「Project SHIELD」という名称でしたが、2013年5月14日に正式名称が「SHIELD」に変更され、同年7月31日に北米で発売されました。2014年7月22日には「SHIELD Tablet」の発表に伴い、「SHIELD Portable」に名称が変更されました。

ハードウェア

2013年1月に発表されたプロトタイプは、Xbox 360のコントローラーに似た形状の本体に、フリップアップ式の5インチタッチスクリーンディスプレイを搭載していました。画面解像度は1280×720ピクセルです。このデザインは、携帯ゲーム機としての操作性と携帯性を両立させることを目指したものでした。

ソフトウェア

ソフトウェア面では、「Google Play」ストアに加えて、NVIDIAが運営する「Tegra Zone」を利用することができました。これにより、多様なAndroidゲームやアプリをダウンロードして楽しむことができました。また、NVIDIAは自社製ハードウェアに最適化されたゲームコンテンツの提供にも注力していました。

PCゲームストリーミング

NVIDIA SHIELD Portableの大きな特徴の一つとして、PCゲームのストリーミング機能があります。NVIDIAの対応グラフィックカードを搭載したPCで動作するWindowsゲームを、SHIELD Portableでリモートプレイすることができました。この機能は、場所を選ばずに高品質なPCゲームを楽しめる画期的なものでした。対応GPUは「NVIDIA GeForce GTX 650」以上が必要とされていました。

開発

NVIDIAのCEOであるジェン・スン・ファンは、SHIELDを開発した背景について、ビデオゲームのビジネスモデルがクローズドなものからオープンなものへと変化している状況に対応したAndroidデバイスであると説明しました。彼は、「我々がSHIELDで提供しようとしているのは、もっとAndroidゲームを楽しめるようにすることだ」と述べ、従来のゲーム機メーカーとは異なるアプローチを取っていることを強調しました。また、Tegraのバージョンアップに合わせてSHIELDも毎年バージョンアップしていく意向を示していました。

しかし、2014年1月にNVIDIAはTegra 4の後継SoCであるTegra K1を発表しましたが、SHIELD Portableのバージョンアップモデルは発表されませんでした。その後、2014年7月にTegra K1を搭載し、コントローラを無線式として分離したタブレット型の「SHIELD Tablet」が発表されました。この際、従来のSHIELDは「SHIELD Portable」に改称されました。SHIELD TabletはSHIELD Portableとは異なり、日本国内での発売も発表されました。

沿革

2013年1月7日：CESにて発表。
2013年5月14日：Project SHIELDからSHIELDに改称。価格を$349.99と発表。
2013年6月20日：価格を$299に値下げ。発売日を6月27日と発表。
2013年6月26日：発売を7月に延期。理由はサードパーティーの部品に関係するもの。
2013年7月31日：発売。
2013年11月29日：価格を$249.99に値下げ。
2014年3月25日：価格を期間限定で$199に値下げ。併せて自宅外からのリモートプレイを可能とするRemote GameStreamのアップデートを告知。
2014年7月22日：「SHIELD Tablet」が発表され、従来の「SHIELD」は「SHIELD Portable」に改称。

脚注・出典

（略）

関連項目

Ouya
GameStick

外部リンク

公式ウェブサイト
日本語公式サイト

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