Newsリアルタイムふくい

『Newsリアルタイムふくい』概要

『Newsリアルタイムふくい』は、福井放送（FBCテレビ）で2006年4月3日から2010年3月26日までの期間、平日の夕方に放送されていたローカルニュース番組です。日本テレビ系列の全国ニュース番組『NNN Newsリアルタイム』の福井県内向けパートとして位置づけられ、県内の様々なニュースや話題を視聴者に届けました。番組の通称として『リアルタイムふくい』が広く用いられました。

番組の歴史と変遷

本番組は、それまで同時間帯に放送されていた前身番組『夕方いちばんプラス1』の番組スタイルや構成を引き継ぐ形で始まりました。放送開始の翌月である2006年5月1日からは、全ての放送回が高精細度テレビ（HD）での制作に移行し、より鮮明な映像での放送が実現しました。

番組開始から約一年半後の2007年10月1日には、月曜日から木曜日における放送枠が見直され、17時台は情報番組『おじゃまっテレ』に分離されました。これにより、『リアルタイムふくい』は主に18時台のニュースパートとして位置づけられることになりました。一方、金曜日については、2007年4月6日には一時的に放送時間が拡大されたものの、2007年9月28日からは『おじゃまっテレFRIDAY』の開始に伴い、一旦放送が終了します。しかし、2009年4月3日からは『おじゃまっテレ』の放送時間が全曜日で統一されたことに伴い、金曜日の放送も復活しました。

全国版の『NNN Newsリアルタイム』との連携も特徴の一つでした。特に2009年9月28日には、全国版のテーマカラーが変更されたことに合わせ、『リアルタイムふくい』でも番組全体のキーカラーが青から金色に変更されるなどのリニューアルが行われています。そして、全国版の『NNN Newsリアルタイム』が2010年3月26日に終了を迎えたことにより、福井ローカルパートである『リアルタイムふくい』も同日にその歴史に幕を下ろしました。

放送時間と構成

番組終了時点（2010年3月）の基本的なタイムテーブルは以下の通りでした（日本テレビから送出される全国ニュース部分以外はローカルパート）。

17:50 NNN Newsリアルタイム（全国ニュース）
18:16 ヘッドライン、オープニング、県内ニュース
18:24 特集
18:30 県内詳細ニュース
18:36 リアルSPORTS（スポーツニュース）
18:42 リアルFLash（フラッシュニュース）
18:45 天気予報
18:50 今日の話題、ニュースのおさらい、エンディング

月曜日から木曜日は主に18時台からの放送でしたが、金曜日は『おじゃまっテレ』との連携などにより放送時間が異なる時期がありました。また、年末には放送時間が短縮されたり、『ふくいこの一年』のような特別番組が放送されたりすることもありました。

番組を彩った出来事

放送期間中にはいくつかの出来事もありました。2006年7月14日には番組内で多くのハプニングがあったとの記録があります。特に2007年7月31日には、福井駅前からの生中継中に携帯用カセットコンロからガスが漏れ出し、駅構内にガス臭が広がるという予期せぬ事態が発生しました。また、2006年には「ピントン体操」誕生記念として、番組内の企画で特別な演出が行われた時期もありました。

出演者

番組を支えたキャスター陣としては、終了時点でのメインキャスターを務めた伊藤裕樹氏（2代目男性）や東海佳奈子氏（5代目女性、2009年4月より担当）などがいます。天気予報は中山裕子氏や佐々木愛氏らが担当しました。また、過去には大島さやか氏（初代女性）、山田恵梨子氏（2代目女性、ピンチヒッターも担当）、江守美穂氏（3代目女性）、鈴木沙和子氏（4代目女性、17時台も担当）、森本茂樹氏（18時台、代理担当も）、粕谷康太郎氏（17時台）、中嶋智子氏（17時台）など、多くのキャスターが歴任しました。中継や天気予報などを担当した出演者には、つっちー氏、鶴渕さやか氏、堀内くみ子氏、吉川圭一氏が、特定のコーナー担当としては、鈴木沙和子氏（MINIさわのらんらん♪Ranking）や川島秀成氏（げんき米プロジェクト）がいました。

技術的な側面

前述のHD制作化に加え、番組の技術的な進化も見られました。2007年10月に副調整室のHD化が完了したのに合わせて、番組で使用されるテロップもHD化され、アニメーションが付加されるなど、より洗練された表現が可能となりました。特に番組冒頭の「HEADLINE」部分では、『リアルタイム』17時台オープニング後のBGMが使用され、表示デザインは『プラス1』の際に使用されなかった形式が採用されるなど、独自の演出が見られました。さらに、2009年10月には全国版『リアルタイム』のテロップデザインが一新されたことに伴い、『リアルタイムふくい』でもヘッドラインや項目テロップ、右上の表示などが東京発信のものと同一のデザインに変更され、アニメーションも共通化されるなど、全国フォーマットとの連携が強化されました。

『Newsリアルタイムふくい』は、約4年間にわたり福井県内の夕方の顔として、日々の出来事を丁寧に伝え続けた番組でした。

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