Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2017年)

Nintendo Switch 2017年発売タイトル：革新と多様性の幕開け

2017年は、Nintendo Switchがゲーム業界に旋風を巻き起こした年として記憶されています。2017年3月3日の発売と同時に、ダウンロード専売を含む複数のローンチタイトルが登場し、その中でも『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、世界的な大ヒットを記録し、Switchの成功を決定づける大きな原動力となりました。

ゼルダの衝撃と多様なラインナップ

Game Watchの山村智美氏が指摘するように、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、新しいもの好きのコアゲーマーの心を掴み、Switch本体への高い評価へと繋がりました。もっとも、ローンチ時のラインナップについては、不足を指摘する声もありました。しかし、その後も任天堂は、続々と魅力的なタイトルを投入し続けました。

2017年4月には『マリオカート8 デラックス』が発売され、5年以上経った2022年9月末時点で世界累計4841万本を売り上げるロングセラーとなりました。任天堂は、この他にも『スプラトゥーン2』など、様々なジャンルのゲームを供給し、幅広い層のゲームファンを獲得していきました。小泉歓晃氏（Nintendo Switch本体プロデューサー）が語るように、各タイトルがそれぞれの役割を担い、着実にプレイ人口を増やしていったのです。

2017年に最も売れた任天堂のゲームは『スプラトゥーン2』（約175.2万本）であり、サードパーティでは『モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.』（約20.3万本）がトップとなりました。この結果は、任天堂の強力なブランド力と、サードパーティの参入意欲の高さを物語っています。

サードパーティーとインディーズの躍進

山村氏は、サードパーティーやインディーズタイトルの好調にも注目しています。任天堂自身も、新しいもの好きを満足させた後、子供やライトゲーマー向けのタイトルを投入するなど、巧みな戦略で市場を拡大しました。IGNのクラベ・エスラ氏も、任天堂が様々なジャンルの高品質なタイトルを供給した点を評価しています。PolygonのBen Kuchera氏は、『マリオカート8 デラックス』のようなマルチプレイ作品との相性の良さが、Switchの成功に貢献したと分析しています。

また、同人ゲーム移植プロジェクト「Play,Doujin!」がSwitchへの参入を表明し、『東方紅舞闘V』が発売されたり、ソニー・ミュージックエンタテインメントがインディーズ専門レーベル「UNTIES」を立ち上げ、Switch向けにソフトを供給するなど、インディーズゲームの開発も活発化しました。

ダウンロードコンテンツの隆盛

ニンテンドーeショップでは、ダウンロードコンテンツも人気を集めました。『Minecraft: Nintendo Switch Edition』が国内ダウンロードランキングで1位を獲得した他、『Stardew Valley』のような海外発のインディーズゲームも大きな成功を収めました。

特筆すべきは、『ヒューマン フォール フラット』のロングセラーぶりです。発売当初はランキング上位に入らなかったものの、口コミで人気が広がり、翌年にはダウンロードランキングで首位を獲得。その後も、長期間にわたって売れ続けました。

バーチャルコンソール不在とレトロゲームの復刻

Nintendo Switchには、バーチャルコンソールはありませんでしたが、アケアカNEOGEOのようなレトロゲーム復刻プロジェクトや、『ロマンシング サガ2』のようなリマスター作品が登場し、往年の名作をSwitchで楽しめる機会も提供されました。

まとめ

2017年は、Nintendo Switchがそのポテンシャルを最大限に発揮し、ゲーム業界に新たな風を吹き込んだ年でした。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を筆頭に、数々の名作が誕生し、サードパーティーやインディーズの参入も活発化しました。ダウンロードコンテンツも充実し、多様なゲーム体験が提供されるようになったのです。Switchの成功は、ゲームの遊び方を大きく変え、その後のゲーム業界のトレンドを方向づけることになりました。

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