Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 (2020年)

2020年 Nintendo Switch ゲームタイトル一覧

2020年は、Nintendo Switchにとって変化の年となりました。世界的なコロナ禍は、ゲーム業界全体に大きな影響を与え、Switch本体の生産体制や需要の拡大に繋がりました。本稿では、2020年に発売されたNintendo Switch用ソフトを中心に、その背景や影響について詳しく解説します。

コロナ禍におけるゲーム市場の変化

2020年、世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに見舞われました。この状況下で、人々の生活様式は大きく変化し、外出自粛を余儀なくされました。その結果、「巣ごもり消費」と呼ばれる現象が拡大し、ゲームを含むエンターテインメント業界は特需を迎えました。

特に注目を集めたのが、2020年3月20日に発売された『あつまれ どうぶつの森』です。無人島でのスローライフをテーマとした本作は、その平和な世界観が多くの人々の心を癒しました。また、オンライン通信機能を通じて他のプレイヤーと交流できる点も、外出自粛期間中のコミュニケーションツールとして重宝されました。結婚式などのイベントをゲーム内で行ったり、企業のPRツールとして活用されるなど、社会現象とも言えるほどのブームを巻き起こしました。

話題を呼んだタイトルの登場

『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』(2020年11月19日発売)は、4年ぶりのシリーズ新作として注目を集めました。キャラクターデザイナーの交代は賛否両論を呼びましたが、発売後の売上は好調で、2022年3月時点で累計販売本数350万本を突破しています。

インディーゲームでは、アクションゲームと稲作シミュレーションを融合させた『天穂のサクナヒメ』が異彩を放ちました。2020年11月12日の発売から数日で3.2万本を売り上げ、ファミ通の週間ランキングで初登場3位にランクインするなど、インディーゲーム市場に新たな風を吹き込みました。

海外展開と課題

海外市場においては、様々な出来事がありました。例えば、『The Bullet: Time of Revenge』(日本未発売)は、アセット・フリップとして批判を浴び、販売を認めた任天堂にも非難が寄せられました。一方、2020年9月18日にはブラジルでNintendo Switch本体が正式に発売され、これまで非正規の手段でしか入手できなかった現地のゲーマーにとっては朗報となりました。しかし、ダウンロードサービス「Loja Nintendo」では、すべてのタイトルが揃っているわけではなく、一部の人気作品が入手できないという課題も残りました。

レーティング制度の変更

2020年10月、ダウンロード専売タイトルに限り、従来のCEROよりも簡易なIARCによる汎用レーティング審査だけで発売できるようになりました。これにより、海外メーカーの参入障壁が下がり、より多様なゲームがSwitchに登場することが期待されました。実際に、『泥棒シミュレーター』のようなユニークな作品も、この制度の導入によって販売が可能になりました。

まとめ

2020年は、コロナ禍という特殊な状況下で、Nintendo Switchのゲーム市場が大きく変化した一年でした。『あつまれ どうぶつの森』の社会現象的なヒットやインディーゲームの躍進、海外展開の進展、レーティング制度の変更など、様々な出来事がありました。これらの変化は、今後のゲーム市場にどのような影響を与えていくのでしょうか。2020年にパッケージタイトルとして発売されたソフトは190タイトル、ダウンロード専売タイトルは663タイトルでした。


凡例

パッケージタイトルとして記載されているソフトは特記がない限り、ダウンロード版も発売されています。
パッケージ版とダウンロード版で発売日が異なる場合は、例外を除き、先発分の「備考」欄に後発分が記載されます。
体験版が先行配信されている場合は、製品版の「備考欄」に体験版が記載されます。
ダウンロード配信された複数のソフトを収録し、パッケージタイトルとして発売された場合は、双方のタイトルが別々に記載されます。
「パ」の列に印がないタイトルはダウンロード専売であることを示します。●印があるタイトルは、2020年にパッケージでも販売されたタイトルであることを示します。〇印があるタイトルは、2021年以降にパッケージでも販売されたタイトルであることを示します。
「CERO」にはコンピュータエンターテインメントレーティング機構によるレーティング区分を記しています。2020年10月以降に配信されたダウンロードタイトルの一部ではIARCによるレーティング区分を記しています。

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