No.1 (BoAのアルバム)

BoA 2nd Album No.1

『No.1』は、韓国出身の女性歌手BoAが2002年に発表した韓国版2ndアルバムです。日本での1stアルバム「LISTEN TO MY HEART」がオリコン初登場1位を獲得し、予想を上回る成功を収めた後、同年4月に日韓同時発売されました。

背景と評価

BoAの海外進出に対し、当初は否定的な意見も一部にありましたが、日本での成功が追い風となり、韓国国内でも初めてアルバム売上1位を記録しました。また、2002年のFIFAワールドカップ日韓共催大会で韓国代表が勝ち進むにつれて、収録曲「No.1」がラジオ番組などを通じて応援歌として頻繁に用いられました。

その年の11月には、韓国の「m-net 2002 Music Video Festival」で「最優秀作品賞」を、12月にはSBS「歌謡大典」で「大賞」を受賞し、BoAは各授賞式で感極まって涙を流しました。

楽曲について

「No.1」は、同年9月に日本で発売された8thシングル「奇蹟/NO.1」のカップリング曲として日本語版も制作されています。アリーナツアーでは、クライマックスで歌われる定番曲として知られていますが、日本語版と韓国語版では歌詞の内容が異なる点に注意が必要です。

韓国版には、パソコンで使用すると写真集をダウンロードできる特典が付いていました。日本版はCCCD仕様で、ボーナストラックとして「No.1 (English Version)」が収録されています。

韓国国内版の初回版と現行版、そして日本版では、タイトル曲「No.1」と「My Sweetie」「Listen To My Heart」のアレンジが微妙に異なっています。特に「No.1」の初回版アレンジは、日本語現行版との違いが明確です。台湾版は韓国初回版のアレンジに準拠していますが、日本版には韓国現行版のアレンジが収録されています。

収録曲のうち、「No.1」と「Realize - Stay with me」は、後に日本語版が制作され、日本で発売されました。また、「Realize」はBoAが初めて作詞作曲を手がけた楽曲として知られており、日本語版は7thシングル「VALENTI」のカップリング曲としても収録されています。

収録曲

No. 1
PVは日本で撮影され、東京タワーなどが映っています。監督は「LISTEN TO MY HEART」や「Every Heart -ミンナノキモチ-」を手がけた竹石渉です。
韓国初回版は、キックの強いアレンジが特徴です。
My Sweetie
作曲: ユ・ヨンジン
韓国初回版では、ラストの「One,Two」の部分にエコーがかかっている点が異なります。
늘（ヌル） - Waiting
作曲: カンタ
「늘（ヌル） - Waiting」は、「いつも - 待っている」という意味です。
Tragic
作曲: アン・イクス
Shy Love
作曲: コ・ヨンチョ
Day
作曲: BoA
Dear My Love..
作曲: BoA
난（ナン） - Beat It!
作曲: カンタ
「난」は、「私は…」という意味です。
P.O.L. - Power Of Love
作曲: S.Y.M.
My Genie
作曲: カン・ウォンソク
Pain-Love
作曲: ユ・チャンモ
Happiness Lies
Realize (Stay With Me)
作曲: BoA
Azalea
作曲: キム・ミソン
Listen To My Heart (Bonus Track)
韓国初回版はコーラスがやや過剰気味です。このバージョンは後に「MIRACLE」に再録されました。
No. 1 (English Version) (日本版 Bonus Track)
* 日本版のみに収録されています。

『No.1』は、BoAのキャリアにおいて重要なアルバムであり、日韓両国での成功を決定づけた作品と言えるでしょう。

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