Noism

Noism(ノイズム)とは

Noismは、2004年春に設立された、劇場専属の舞踊団です。新潟市民芸術文化会館（りゅーとぴあ）の舞踊部門芸術監督である金森穣がリーダーを務めています。設立当初は活動年度を名称に冠し「Noism04」などと称していましたが、2009年9月に研修生カンパニーNoism2が設立されたことに伴い、メインカンパニーはNoism1と改称されました。

日本初のレジデンシャル・カンパニー

Noismは、日本で初めての劇場専属の芸術団体（レジデンシャル・カンパニー）です。新潟市民芸術文化会館（りゅーとぴあ）を拠点に活動し、新潟市からの財政支援を受けて運営されています。カンパニーの運営費、団員の給与、公演費用などは、新潟市が全額出資する財団法人新潟市芸術文化振興財団の予算によって賄われています。また、経理や活動のサポートとして、複数の新潟市職員がNoismの活動に携わっています。

レジデンシャル・カンパニーとは

レジデンシャル・カンパニーとは、劇場専属の芸術団体のことです。欧米諸国では一般的な形態であり、多くの団体が政府や自治体の予算によって活動を維持しています。しかし、日本では文化施設の建設・維持に重点が置かれ、劇場専属のダンスカンパニーや劇団、オーケストラなどはほとんど存在していませんでした。芸術団体への支援は、行政によるものの他、民間のメセナや財団からの助成金などが中心であり、団体の維持が困難な状況でした。

特に、バレエなどの西洋ダンスにおいては、日本国内の観客が育っておらず、プロのダンサーとして活動できる環境が限られていました。そのため、優秀なダンサーは海外のレジデンシャル・カンパニーに所属するケースが多く、人材の海外流出が課題となっていました。新国立劇場バレエ団も存在しますが、団員の生活を保障するだけの報酬が支払われているとは言えず、完全なレジデンシャル・カンパニーとは言えません。

このような状況の中、新潟市は世界レベルの文化都市を目指し、金森穣を招聘し、Noism設立に向けた環境整備を進めました。

設立後の課題

しかし、2019年に長年Noismを支援してきた篠田昭新潟市長が退任し、中原八一新市長が就任すると、Noismへの税金投入に対する批判が起こりました。同じく篠田市政下で始まった水と土の芸術祭は終了となりましたが、Noismは新たな制度のもとで契約が継続されることとなりました。

受賞歴

第8回朝日舞台芸術賞舞踊賞（2008年、舞台「Nameless Hands 〜人形の家」）

外部リンク

Noism 公式サイト
りゅーとぴあ（新潟市民芸術文化会館）
金森穣公式サイト

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