Nokia Eseries

Nokia Eseriesは、ノキアが展開していたビジネスユーザー向けのハイエンド携帯電話シリーズです。2005年10月13日に最初のモデルであるE70、E60、E61が発表されて以来、数多くの機種がリリースされました。これらの端末は、ビジネスシーンでの利用を想定した機能とデザインを備えており、多くのユーザーに支持されました。

歴史

Eseriesの歴史は、2005年10月にノキアがE70、E60、E61の3機種を発表したことから始まりました。これらの初期モデルは、ビジネスユーザーが求める高度な機能と使いやすさを兼ね備えており、その後のEseriesの方向性を決定づけました。その後も、技術の進歩とともに様々な新機種が発表され、Eseriesはビジネス携帯電話市場において重要な位置を占めるようになりました。

日本での展開

日本市場においては、2006年にノキア ジャパンがNokia E61をSIMロックフリー端末として販売を開始しました。これは、日本で初めてEseriesが正式に発売された事例です。翌2007年には、ソフトバンクモバイルがSoftBank X01NKとしてE61をベースにしたモデルを発売しました。ただし、こちらはSIMロックが施されていました。さらに、2008年にはE61の後継機であるE71をソフトバンクおよびNTTドコモから発売することが決定しましたが、ノキアが日本市場での携帯電話端末販売を原則として打ち切る決定を下したため、これらの発売は中止されました。この決定は、日本のEseriesファンにとって非常に残念な出来事でした。

特徴

Eseriesの大きな特徴は、すべての端末にSymbian OSとS60プラットフォームが採用されている点です。これにより、高い操作性と拡張性を実現しています。ビジネス用途に特化しているため、Office編集ソフトやVoIPなどの機能が標準装備されており、別途ソフトウェアをインストールすることで、さらに多様な用途に対応できます。また、Bluetoothだけでなく、赤外線やWi-Fi、GPSといった通信機能も搭載されており、グローバルなビジネスシーンでの利用をサポートします。

E61は、外装にマグネシウム合金を採用しており、高い耐久性を誇ります。E70は、フリップ式のフルキーボードとフリップ表面に搭載された10キーにより、2通りの入力方式に対応しているのが特徴です。これらの設計は、ビジネスユーザーが効率的に作業を行えるように工夫されています。

主な機種

E50シリーズ:
E50
E51（国内未発売。UMTS(850/2100)/GSMクワッドバンド、WiFi搭載）
E52
E55
E60シリーズ:
E60（日本発売中止）
E61（日本発売、ソフトバンク版SoftBank X01NKあり）
E61i
E62（E61の北米版）
E63
E65
E66
E70シリーズ:
E70
E71（日本発売中止）
E72
E75
E90シリーズ:
E90 Communicator

これらの機種は、それぞれ異なる特徴を持ち、様々なビジネスニーズに対応できるように設計されていました。特に、E61は日本でも販売され、多くのビジネスパーソンに利用されました。また、E71は発売中止となりましたが、そのハイスペックな仕様は多くのファンを魅了しました。

関連情報

ノキア
Nokia Nseries
* Nokia for Business

Eseriesは、ビジネスシーンでの利用を想定した様々な機能とデザインを備えたシリーズとして、多くのユーザーに支持されました。その歴史と特徴は、今日のスマートフォンにも大きな影響を与えています。

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