Number Resource Organization

Number Resource Organization（NRO）は、アフリカ、アジア太平洋、北米、ラテンアメリカ・カリブ海、ヨーロッパという世界5つの地域をカバーする地域インターネットレジストリ（RIR）をまとめる非営利団体です。具体的には、AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPE NCCという各RIRがNROに加盟しています。NROは、これらのRIRが共同で技術プロジェクトの推進、連携活動、ポリシー調整を行うための組織として、2003年10月24日に設立されました。ただし、当時AfriNICは発足前であったため、当初は4つのRIRで合意覚書（MOU）が交わされ、その合意に基づきNROが発足しました。その後、2005年2月にはAfriNICが発足し、同年4月24日にはNROに正式加入しています。

NROの主な活動目的は以下の3点です。

インターネット番号資源の保護: 未割り当てのIPアドレスやAS番号などのインターネット番号資源を保護し、適切に管理します。
ボトムアップ型のポリシー立案体制の発展と保護: インターネットコミュニティの意見を尊重し、ボトムアップ型のポリシー立案プロセスを支援します。
インターネットコミュニティからの意見の反映: インターネットコミュニティからの意見をRIRシステムに反映し、より透明性の高い運営を目指します。

NROは、Executive Council（EC）、Number Council（NC）、および事務局という3つの主要な組織から構成されています。

Executive Council（EC）: 各RIRから選出された代表者1名、計5名で構成されるNROの代表機関です。NROの運営に関する重要な意思決定を行います。
Number Council（NC）: ECに対する諮問機関として機能します。各RIRの理事会から選出された1名と、オープンフォーラムから選出された2名、計15名で構成されます。
事務局: NROの日常的な運営を担います。事務局の所在地は、各RIRが1年ごとに持ち回りで担当します。

このように、NROはRIR間の連携を強化し、グローバルなインターネット資源の管理と政策立案において重要な役割を果たしています。関連する組織としては、地域インターネットレジストリ（RIR）や、インターネット資源の管理を行う国際的な非営利団体であるICANNがあります。NROについての詳細な情報は、NRO公式サイト（英語）や、NRO設立に関する覚書（JPNIC）を参照してください。

[外部リンク]
NRO公式サイト（英語）
NRO設立に関する覚書（JPNIC）

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