OC.RFC

OC.RFC（オリコラグビーフットボールクラブ）

OC.RFCは、日本の社会人ラグビーユニオンにおける有力チームの一つであり、関東社会人リーグに所属しています。このチームは、日本の総合商社である伊藤忠商事と、大手信販会社として知られるオリエントコーポレーション（オリコ）を母体として運営されています。両社の支援を受けながら、選手たちはラグビーを通じて社内外での交流を深め、競技力の向上を目指しています。2025年現在、OC.RFCは関東社会人リーグの2部Aに所属しており、リーグ内でのさらなる上位進出を目指して活動を展開しています。

チームの歴史とリーグ戦績の軌跡

OC.RFCの歴史は、2000年代初頭に関東社会人リーグへの参戦記録があることから始まります。2000-2001シーズンには2部Bグループで1勝6敗という戦績を残しており、リーグの舞台で経験を積み始めた初期の様子がうかがえます。続く数シーズンも2部リーグの各グループ（C、B、Aなど）で戦い、必ずしも常に好成績を収めていたわけではありませんが、着実にリーグでの経験値を高めていきました。2001-2002シーズンは2部Cグループで4敗、2002-2003シーズンは2部Cグループで2勝5敗、2003-2004シーズンは2部Cブロックで2勝4敗、2004-2005シーズンは2部Bブロックで2勝4敗といった記録が残っています。2005-2006シーズンには2部Aブロックで1勝6敗と苦戦しましたが、翌2006-2007シーズンには2部Dブロックで5勝2敗と勝ち越し、3位に躍進しました。このシーズンからチームは徐々に力をつけ始めます。

2007-2008シーズンからはチーム名称が現在の「OC.RFC」に変更され、新たな体制で臨みます。このシーズンも2部Cブロックで4勝3敗の3位となり、上位に定着する兆しを見せました。その後も、2008-2009シーズンは2部Aブロック4位、2009-2010シーズンは2部Cブロック4位、2010-2011シーズンは2部Bブロック4位と、2部リーグの中位から上位にかけて安定した成績を収め続けました。

頂点への挑戦と1部昇格、そして試練

OC.RFCの歴史における大きな転換期は、2011-2012シーズンに訪れます。このシーズン、2部Cブロックで5勝1敗という見事な成績で準優勝を果たしました。この好成績を弾みに、翌2012-2013シーズンには2部Aブロックで出場した全ての試合に勝利し、6戦全勝という圧倒的な強さで初優勝を飾りました。チームは勢いを維持し、2013-2014シーズンも2部Bブロックで4勝1敗の準優勝と、連続して上位進出を果たします。そして、迎えた2014-2015シーズン、2部Aブロックで再び無敗の6連勝を達成し、2度目の優勝を飾りました。この優勝は、チームにとって長年の目標であった関東社会人リーグ1部への昇格を意味するものであり、大きな栄誉となりました。

念願の1部リーグでの戦いは、チームにとって大きな挑戦であると同時に、その厳しさを知る機会となりました。2015-2016シーズン、強力なチームが集まる1部リーグでは思うような結果が出せず、残念ながら7戦全敗に終わり、わずか1年で関東社会人リーグ2部への降格を経験することとなりました。

再起、そして再び2部Aへ

2部へ降格後、チームは再び上位リーグを目指すことになります。2016-2017シーズンは2部Dブロックで4位となりましたが、翌2017-2018シーズンには2部Dブロックで2位（4勝1敗1分）、2018-2019シーズンには2部Bブロックで2位（4勝1敗）と、再び昇格圏に迫る戦いを展開しました。しかし、2019-2020シーズンは2部Bブロックで2勝3敗の5位という結果に終わり、まさかの関東社会人リーグ3部への降格という厳しい状況に直面します。

この経験を乗り越え、チームは強固な結束力を見せました。3部リーグでの戦いとなった2021-2022シーズン、OC.RFCはリーグ戦で圧倒的な実力を発揮し、見事に優勝を飾り、1シーズンで関東社会人リーグ2部Bへの復帰を果たしました。復帰後もチームの勢いは止まりません。2022-2023シーズンは2部Bで6勝1敗の好成績で2位となり、そして2023-2024シーズンには2部Bで7戦全勝という完璧な成績を収め、再び優勝を達成しました。この優勝によって行われた入替戦にも勝利し、2024-2025シーズンには関東社会人リーグの2部Aへの昇格を決めました。昇格初年度である2024-2025シーズンにおいても、2部Aで5勝2敗の2位という素晴らしい成績を残しており、現在のチームが高い競争力と安定した実力を有していることを示しています。

まとめ

OC.RFCは、伊藤忠商事とオリエントコーポレーションという二つの母体の支援のもと、長年にわたり関東社会人リーグで活動を続けてきた歴史あるチームです。2部での複数回の優勝や1部昇格という栄光を経験する一方で、3部への降格という困難も乗り越え、常にリーグの舞台で挑戦を続けてきました。その波乱に富んだ軌跡は、チームの粘り強さと、ラグビーに対する深い情熱を物語っています。今後も関東社会人リーグにおいて、その活動が注目される存在であり続けるでしょう。関連事項としては、母体企業である伊藤忠商事、オリエントコーポレーション、そしてチームが所属する関東社会人リーグが挙げられます。チームの最新情報や活動内容は、公式ブログや関東ラグビーフットボール協会のウェブサイトなどを通じて得ることが可能です。

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