オリエントコーポレーション

株式会社オリエントコーポレーションについて

株式会社オリエントコーポレーション（Orient Corporation）は、東京都千代田区に本社を置く、みずほ銀行系の大手信販会社です。「オリコ」は同社が発行するクレジットカードのブランド名であり、同社名の略称としても広く知られています。オリエントコーポレーションは、ショッピングクレジット、オートローン、クレジットカードなど多岐にわたる金融サービスを提供しています。

会社概要

オリエントコーポレーションは、信販業界において主要な4社の1つとして位置づけられています。特にオートローンにおいては、短時間での審査結果と中古車ディーラーへの手厚いサポート体制を通じて、業界内での確固たるシェアを誇っています。2007年には楽天KCからオートローンおよびショッピングローン事業を譲受したこともあり、クレジットカードの有効会員数は2020年3月末時点で1,101万人に達しました。

また、オリエントコーポレーションはMasterCardのプリンシパルメンバーであり、MasterCardブランドを主力としているだけでなく、国際理事会においても重要な役割を果たしています。みずほ銀行との関係が強く、過払い金返還に伴う負債を計上した結果、みずほフィナンシャルグループの筆頭株主となりました。

経営改革

2006年度には、競合他社が早期に改革に乗り出すなかで、オリエントコーポレーションは財務状況の悪化に直面しました。そして、2007年3月期には大幅な赤字を計上し、債務超過の回避と経営改革を目指す方針を打ち出します。資本増強を目的にみずほグループに支援を要請し、経営体質を強化するため営業拠点を半減、社員を削減するなど大規模な構造改革に着手しました。

不祥事

企業の側面として、オリエントコーポレーションは過去に数回の不祥事も抱えています。特に2003年に発生した恐喝未遂事件や、2006年のリフォーム詐欺事件は大きな問題となりました。リフォーム詐欺事件では、高齢者に対する賢明な契約確認がなされず、高額な施工契約が締結された結果、詐欺状態となりました。これにより業界全体の審査体制が厳格化されるきっかけが生まれました。

また、2012年から金融庁の調査によって暴力団への融資が問題視され、その後も改善策を講じることとなりました。銀行とともに融資体制の見直しが行われ、反社会的勢力との関係についてのチェック体制が強化される見込みです。

グループ会社と沿革

オリエントコーポレーションの連結子会社には、オリエント総合研究所やオリコビジネス＆コミュニケーションズなどがあり、債権回収やビジネスサポートなどの関連事業を展開しています。会社の設立は1951年3月にまで遡り、その後も多くの金融サービスを根付かせてきました。1989年にはオリエントコーポレーションに改称され、以降、数々のブランドカードの発行及び提携を進めています。

現代のオリエントコーポレーションは、顧客ニーズに応じた多彩な金融商品を展開しながら、信頼される企業としての地位を確立し続けています。

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