OH!くん

OH!くん：岡山放送（OHK）が生んだ人気マスコットキャラクター

OH!くんは、岡山放送（OHK）のマスコットキャラクターとして、2002年5月1日に誕生しました。OHKは、岡山県と香川県を主なサービスエリアとするフジテレビ系列のテレビ局です。OH!くんは、開局以来の歴史の中で、OHKの顔として地域に根ざした活動を続けています。

誕生の背景

1969年に開局したOHKは、1979年に岡山・香川両県をサービスエリアとするフジテレビのフルネット局となりました。しかし、その後経営危機に陥り、フジテレビからの役員派遣をOHK側が拒否したことから、一時的に両社の関係が悪化しました。この状況を打開するため、2001年にフジテレビの常務であった須賀勝彌がOHKの社長に就任。「『OH!型テレビ』宣言キャンペーン」を2002年5月1日より展開し、そのマスコットキャラクターとしてOH!くんが登場しました。

キャラクターの特徴

OH!くんは、全身が白い姿で、まわしを締めているのが特徴です。まわしには「相撲のように視聴者と真剣に向き合う」という意味が込められています。動物の耳のような髪型で、常に「オー!」としか言いませんが、その発音には様々なバリエーションがあります。ネコ科のキャラクターという設定です。

OH!くんには、「OH!じいちゃん」という同居人がおり、OH!くんと同時に初登場して以来、多くの場面で共演しています。また、CMやアニメには、OH!くんの仲間たちが多数登場し、活躍しています。

OHKの救世主

OH!くんは、「『OH!型テレビ』宣言キャンペーン」のCMでデビュー後、OHKの様々な番組やイベントに登場し、人気を集めました。OH!くんだけでなく、OH!じいちゃんや仲間たち、OHKのアナウンサーなども一緒にキャラクターを盛り上げ、OHKの経営危機を脱する原動力となりました。OH!くんの活躍は、他の放送局からも注目されるほど成功を収めました。

CM出演にとどまらず、地元企業とのコラボレーションによる商品開発や、OH!くんが登場する企業紹介CMの放送、絵本や子育て応援マガジンの発行、OHK版ラジオ体操「OH!体操」の制作など、多岐にわたる活動を展開しています。OH!くん関係の歌を歌うグループ「ケダマ」も誕生し、地域の人々を楽しませています。

2002年にはフジテレビの年末特番で全国ネットデビューを果たし、その後も「めざましテレビ」や「FNS27時間テレビ」などの全国ネット番組に登場しています。夏休みや年末年始には、「OH!くんの夏だ（あったか）GOGOセレクション」と題したお店や企業宣伝CMにOHKのアナウンサーと共に出演しています。正月には、「あけましてOH!めでとう」と題したミニアニメCMが放送されています。

デジタル放送とフリーユース企画

2008年から2014年まで、OHKの地上デジタル放送のチャンネルロゴ表示として、局ロゴとともにOH!くんが表示されていました。2013年からは、OHK開局45周年記念企画として、「OH!くん」の原画イラストのフリーユース企画が実施され、条件付きで一部無料で利用できるようになりました。

年間300本のCM制作

OHKでは、OH!くん関係のCM制作が、企業とのコラボレーションを含め、年間約300本にも及ぶと言われています。

ゆるキャラグランプリへの挑戦

OH!くんは、2013年と2014年の「ゆるキャラグランプリ」にもエントリーしました。2013年には企業部門で60位、総合で591位、2014年には企業部門で223位、総合で844位という結果でした。

現在のOH!くん

OH!くんは、LINEスタンプの販売や、岡山電気軌道などのラッピングバス、三菱自動車とのコラボレーションカーなど、様々な分野で活躍しています。また、OHKの天気予報画面や放送終了後のフィラーにも登場し、OHKのマスコットキャラクターとしての役割を果たし続けています。

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