OLEっち

OLEっちとは

OLEっち（おれっち）は、2003年4月から2006年6月まで放送されたラジオ番組で、首都圏の独立系FM局bayfmおよびNACK5によって制作され、毎週金曜日の18:00から19:00に同時放送されていました。番組のDJはポカスカジャンときゃんひとみが務め、視聴者に親しまれました。なお、2005年6月まではFM YokohamaとRBCiラジオでも放送されていました。

番組の構成

OLEっちのスタート当初は「JAL Presents OLEっち」として、日本航空が冠スポンサーでした。この期間、番組は東京のスタジオと沖縄県のアウトレットモール「あしびなー」からの二元生中継で進行され、新人ミュージシャンが東京での審査を通過した後、沖縄で様々な課題に挑戦し、最終的にはCDデビューを目指すという内容でした。これは、ミュージシャンの発掘と育成を目的としたユニークな試みでした。

沖縄では、2003年6月から2005年3月まで「OLEっちTV・R-pops park」、および「ミュージックサバイバル・OH!OLEっち」というテレビ版も放送されました。これらの番組では、チャレンジャーが自分たちの日常や沖縄生活をカメラで記録しつつ、ライブ映像やオーディションの模様が紹介され、視聴者に楽しさと挑戦の様子を伝えていました。特に、低予算で制作されたため、シンプルながらもダイナミックな撮影技法が印象的でした。

変遷とスポンサーの移り変わり

2005年3月に日本航空がスポンサーから撤退すると、番組は東京と沖縄を結ぶ形での放送を続けましたが、同年7月にFM YokohamaとRBCiラジオがネットワークから降りたため、番組は新しいシステムにリニューアルされました。新たに舞浜の「スタジオイクスピアリ」と「OLEっちコロシアム」という二元生中継の形式に移行しました。この新しいフォーマットでは、勝ち抜いたミュージシャンが毎週登場するチャレンジャーとバトルを繰り広げ、連続して勝ち残ることでメジャーデビューの権利を得るという形式に変わりました。

さらに、同年12月からはオートバックスがスポンサーとなり、「AUTOBACS Presents OLEっち」として再スタートを図りました。しかし、2006年6月30日の放送をもって、3年3ヶ月の放送が終了しました。この終了後、会場は東京・六本木に移されるなど、移り変わりの激しい期間であったことがうかがえます。

パーソナリティ

OLEっちの放送期間中、パーソナリティを務めたのは、初期には赤坂泰彦が担当し、その後2005年10月からはポカスカジャンが引き継ぎました。きゃんひとみは、番組開始から終了まで一貫して出演していました。番組全体が持つユニークな色合いは、彼らの個性によって大いに彩られました。

番組の影響

この番組では、多くの新人ミュージシャンがデビューのきっかけを掴みました。特に、東真紀やシギといったアーティストは、OLEっちの勝ち抜き戦を通じてメジャーデビューを果たしたことで知られています。歴代のOLEっちKINGと呼ばれる受賞者たちも、今では音楽シーンで活躍しています。OLEっちの番組が、若い才能の発掘に貢献したことは間違いありません。

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