ON!

NOBODYの8枚目のスタジオ・アルバム『ON!』は、1989年11月21日にハミングバードからリリースされました。

前作『HALF A BOY HALF A MAN』から1年ぶりとなる本作には、同時発売されたシングル「I WANNA DANCE」とそのカップリング曲「JULIA」を含む、全12曲が収録されています。

特徴的なデザインの帯には、「時代を駆け抜ける、NOBODYサウンド！」というキャッチコピーが記されています。

CDとCTの2形態で発売された後、2023年6月28日にはワーナーミュージック・ジャパンから、タワーレコード限定で『ON! (+5)』として再リリースされました。リマスタリングが施され、1990年10月31日に日清パワーステーションで行われたライブ音源がボーナス・トラックとして追加収録されています。

音楽誌『CDジャーナル』は、NOBODYの音楽活動について「奇をてらわず、別に片意地を張るわけでもない。ごく自然体に音楽に取り組んでいる」と評し、アルバムについては「それでいてピリっとしまったロックをクリエイトしている、そこが魅力」と肯定的な評価を与えています。

収録曲は以下の通りです。

1. BEAT CHILD
2. KENTUCKY DADDY
3. TROUBLE MAMA (セルフカバー)
4. I WANNA BE A CAT
5. DEAD LINE
6. BE FLAT
7. JULIA
8. LADY RAIN
9. I WANNA DANCE
10. CAN'T YOU SEE, MY BABY
11. CIRCUS IS GONE
12. NAKED LOVE
13. IT'S ONLY LIFE

『ON! (+5)』には、上記のオリジナル収録曲に加え、ボーナストラックとしてライブ音源が収録されています。特に「TROUBLE MAMA」は、原田芳雄への提供曲のタイトルと歌詞を変更し、セルフカバーした楽曲として注目されます。

アルバムと同時発売されたシングル「I WANNA DANCE」のカップリング曲である「JULIA」も収録されており、NOBODYの幅広い音楽性を堪能できる一枚となっています。

参加ミュージシャンは以下の通りです。

Vocals and Guitars: NOBODY
Drums: YOSHIHIRO YOTSUDA
Bass: HIRO NAGASAWA
Organ, Piano and Keyboards: MASAHIKO TERADA

『ON!』は、NOBODYの音楽的な魅力を凝縮した作品であり、彼らの自然体な姿勢と、時代を捉えたロックサウンドが光るアルバムと言えるでしょう。

もう一度検索