ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は、内藤了によるミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作とした
テレビドラマです。
2016年7月12日から
9月6日まで、関西テレビ制作の火曜夜10時枠で放送され、主演を務めたのは
波瑠です。この作品は、彼女にとって初の民放
連続ドラマでの主演であり、
刑事役としても新たな挑戦となりました。
このドラマには、オリジナルのエピソードがいくつか追加されており、原作に登場するキャラクターの性格設定が大きく変更されています。さらに、物語の後半ではドラマオリジナルの展開が展開され、視聴者を飽きさせない工夫がされています。しかし、この作品をもって、20年以上続いた火曜夜10時ドラマ枠は終了し、新たなドラマの放送が始まりました。
あらすじ
藤堂比奈子は、優秀な成績で警察学校を卒業した若手
刑事です。表向きは明るく真面目に振る舞っているものの、実は彼女の心に隠された闇が存在しています。彼女は、殺人者が人を殺す際に作用する心の「スイッチ」に対する興味を抱き、その謎を解明しようとしています。
比奈子は、個性豊かな捜査班の仲間と共に、猟奇的な犯罪者たちと向き合いながら捜査を進めていきます。彼女の興味は捜査にどのように影響していくのか、また、彼女の抱える内面的な闇がどのように彼女の行動に作用するのかが見どころです。
キャスト
藤堂比奈子 (波瑠)
比奈子は深刻な過去を持つ新人
刑事で、警察官となった日に母を亡くしています。彼女は、幼少期から感情に乏しく、周囲に対する理解をするために処世術を身につけています。日常生活では「スイッチ」を言葉にすることで、普段の自分と真の自分を切り替えています。
東海林泰久 (横山裕)
熱血漢の東海林は正義感が強い
刑事です。彼は妹を殺害された過去を持ち、その経験から捜査に対する執念が強まっています。普段冷淡な態度をとりながらも、心の中には比奈子を思う気持ちを抱いています。
倉島敬一郎 (要潤)
バイク好きな倉島は比奈子に恋心を抱いており、彼女に対する気配りが見られますが、しばしば空回りしています。
その他のキャラクター
他にも、個性豊かなキャラクターたちが登場し、それぞれが持つ背景や人間関係が物語に深みを与えています。
ストーリーの魅力
シリーズ全体を通して、比奈子の成長や人間関係の複雑さが描かれ、彼女がどのように内なる葛藤を解決していくかが視聴者の心を引きつけます。また、猟奇犯罪者との駆け引きや心理戦も見どころの一つであり、ドラマは緊張感に満ちた展開を見せます。視聴者は、比奈子の魅力や彼女の成長を見守りつつ、意外な真実が明らかになる瞬間を期待せずにはいられないでしょう。
この作品は、ただの
サスペンスドラマにとどまらず、心理的な要素やキャラクターの内面に迫る内容になっており、深く考察させられる要素も含まれています。