ONE LIFE (倉木麻衣のアルバム)

倉木麻衣 7th アルバム『ONE LIFE』解説

『ONE LIFE』は、日本の人気歌手、倉木麻衣が2008年にリリースした7枚目のオリジナルアルバムです。前作『DIAMOND WAVE』から約1年5ヶ月ぶりのリリースとなり、今作からレーベルをNORTHERN MUSICへと移籍しています。

これまでの倉木麻衣の作品とは異なり、本作ではビーイング外部の作曲家や編曲家を積極的に起用し、新たな音楽性への挑戦が見られます。R&B色を前面に押し出した楽曲が多く収録されており、彼女の音楽的な幅広さを感じさせる作品となっています。

オリコンアルバムチャートでは、初動6.2万枚を記録しましたが、年末年始の合算集計となったため、初登場14位という結果になりました。これにより、デビュー以来続いていたアルバム連続TOP10入り記録は途絶えることとなりました。しかし、iTunes StoreのR&Bチャートでは1位、総合チャートでも7位を獲得するなど、デジタル配信では高い人気を誇りました。

倉木麻衣自身がデビューアルバム『delicious way』の進化版と語るように、本作ではR&Bの要素が色濃く反映されています。また、ボーナストラックとして、倉木麻衣の作品では初となるカバー曲「Over The Rainbow」が収録されているのも特徴です。ちなみに、2012年に発売された10枚目のオリジナルアルバム『OVER THE RAINBOW』と同名タイトルですが、直接的な関係はありません。

収録曲について

アルバムには、表題曲「One Life」をはじめとする全12曲が収録されています。

One Life: ニューヨークで撮影されたPVが存在する、アルバムの表題曲。
I Like it Like that: 作曲・編曲を担当したYoo Hae Joonは、韓国ドラマ「冬のソナタ」のテーマ曲を手がけた人物。
Born to be Free: A3チャンピオンズカップ2007のテーマソングとして作曲され、中国や韓国のイベントでも披露された楽曲。アルバムには日本語バージョンが収録。
白い雪: 25thシングルとしてリリースされた楽曲。
Silent love 〜open my heart〜: 27thシングル「Silent love 〜open my heart〜/BE WITH Ü」の1曲目。
everything:
Season of love: 26thシングルとしてリリースされた楽曲。
secret roses:
Wonderland:
BE WITH Ü: 27thシングル「Silent love 〜open my heart〜/BE WITH Ü」の2曲目。
* Over The Rainbow (Bonus track): 倉木麻衣初のカバー曲。

参加ミュージシャン

本作には、国内外の著名なミュージシャンが多数参加しています。ギターにはEsbjorn Ohrwall、Aaron Flanders、Jeff Lockhart、大賀好修、秋山浩徳、増崎孝司、Jon Carinなどが参加。キーボードには大楠雄蔵、Miguel Sa Pessoa、小野塚晃が名を連ねています。また、ストリングスアレンジはCHICAが担当し、CHICAストリングスが演奏。その他、プログラミング、ボーカル、コーラスなど、様々な分野のミュージシャンが楽曲を彩っています。

『ONE LIFE』は、倉木麻衣の新たな音楽性を打ち出した意欲作であり、R&Bファンだけでなく、幅広い音楽ファンにおすすめできるアルバムです。

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