ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP

『ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP』について

『ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP』は、日本のロックバンドBUCK-TICKによってリリースされた2枚組のライブアルバム及び映像作品です。この作品は2001年3月28日にBMGファンハウスから発売され、バンドの魅力を余すところなく伝えています。

ライブの舞台背景

このアルバムは、特に『TOUR ONE LIFE, ONE DEATH』として行われたライブツアーの最終日、日本武道館公演を全曲収録しています。このツアーは大阪、名古屋、東京の三都市で開催され、その中でも特に最終日の公演は記念すべきものとなりました。CDには名古屋公演の「鼓動」が含まれており、このバンドのパフォーマンスの多様性を感じさせてくれます。

映像作品の特長

映像作品としては、初めてハイビジョンで撮影されており、演出も特異です。ステージはシンプルなセットで構成され、観客席全体が開放されています。さらに、ステージ上には無人のクレーンカメラが自由に動き回り、観客との距離感を縮めています。曲によってはカメラマンがステージの上を駆け回り、より臨場感を与えています。

また、曲間にはメンバーへのインタビュー映像も挿入されていますが、内容はあえて伏せられ、編集も断片的です。それによって、この映像作品は単なるライブ収録に留まらず、視覚的なアートとしての要素も持ち合わせています。観る者に新たな解釈を提供し、BUCK-TICKの音楽世界に対する深い感情を呼び起こします。この特異な構成は、WOWOWで放送された際も話題となりました。

アンコールへの期待

特に印象的なのは、アンコールの最後に演奏される「PHYSICAL NEUROSE」です。この曲は久しぶりの演奏であり、メンバーもその演奏のタイミングを忘れてしまうほどでした。この瞬間、観客からは大きな歓声が上がり、会場の雰囲気が一層盛り上がるのを感じました。明るくなった客席には驚愕する観客たちの表情が映し出され、その感動は何年経っても色褪せることはありません。

再発の記念

さらに、BUCK-TICKはこのアルバムのリリースから16年後の2017年11月7日に、デビュー30周年を記念して全曲をリマスターしたブルースペックCD2と新たな紙ジャケット仕様で再発売しました。この再発により、改めてこの傑作の魅力が次世代のファンに引き継がれています。

『ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP』は、BUCK-TICKにとって特別な意味を持つ作品であり、ファンにとっても心に残る一枚です。音楽と映像の両面から、バンドの独自の世界観を体験してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索