OPEN ZOO

永井真理子の7枚目のアルバムとして1993年にリリースされた『OPEN ZOO』は、彼女にとってターニングポイントとなる作品です。前作『WASHING』から1年9ヶ月ぶりとなるオリジナル・アルバムであり、制作体制に大きな変化が見られました。

これまで、根岸貴幸編曲、金子文枝プロデュースのもと、作詞家・作曲家の楽曲を多く歌っていましたが、本作からは永井自身がプロデュースを手掛け、サウンド・プロデュースは後に夫となる廣田コージ(COZZi)が担当しました。この変化により、楽曲制作における永井真理子の主体性がより強くなりました。作詞はほぼ永井自身が手掛け、作曲は永井と廣田の共作、編曲は廣田が担当するというスタイルが確立されました。

また、このアルバムでは、永井真理子のイメージチェンジも図られています。これまでのショートヘアからロングヘアへと変わり、より女性らしい魅力を引き出しています。音楽性だけでなく、ビジュアル面でも新たな一面を見せた作品と言えるでしょう。

収録曲は、以下の通りです。

1. 大きなキリンになって
2. GONG!
3. HELP
4. 卒業しても サヨナラしても 遠くでも
5. 南へ
6. HYSTERIC GLAMOUR
7. chu-chu♥（Remix Version）
8. 結婚のうた
9. あなたがいない
10. La-La-La
11. ひとりぼっちのにおい

収録曲に関してですが、「chu-chu♥」はシングルとは別音源で収録されています。また、本作は当初1993年3月3日に発売予定でしたが、制作上の都合により2週間延期され、正式な発売日は1993年3月17日となりました。しかし、初回出荷分には3月3日と印刷されたものが含まれていたようです。

『OPEN ZOO』は、永井真理子の新たな才能が開花した作品であり、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めるアルバムと言えるでしょう。

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