OUT LOUD

OUT LOUD

『OUT LOUD』（アウト・ラウド）は、1998年10月31日に日本のビッグ・ビートユニットBOOM BOOM SATELLITESからリリースされた1stアルバムです。本作は、彼らのデビューにあたる初のフルアルバムであり、特に注目すべきは全米でも同時にリリースされた点です。

アルバムの特徴

アルバムには、ボーカルトラックが「Push Eject」と「Oneness」の2曲のみを含むという特徴があります。この構成が、彼らのスタイルを大胆に表現していることが伺えます。加えて、メディアへのアプローチにおいても、初回限定スペシャルパッケージという印象的な仕様が用意されており、スーパーピクチャーCDレーベルやスリーブ、変形ブックレット、さらにステッカーが封入されています。これにより、ファンにとってコレクターズアイテムともなる魅力的なパッケージであります。

ジャケットアートは、アスファルトの上に停まるスポーツカー、アルピーヌ・A110のラリーレプリカが描かれており、このヴィジュアルも音楽のエネルギーを引き立てています。

収録曲

アルバムには全曲をBOOM BOOM SATELLITESが作詞、作曲、編曲しており、自身の音楽的ビジョンを色濃く反映しています。以下は、収録曲の一覧です。

1. Missing Note (7:05)
2. Batter The Jam No.3 (5:59)
3. Push Eject (5:28) - 1stシングル
4. Limbo (7:49)
5. Intruder (1:11)
6. An Owl (4:36)
7. Oneness (2:24)
8. Scatterin' Monkey (5:24) - ワーナー・ブラザース映画『ダークナイト』劇中曲
9. On The Painted Desert (8:36) - PlayStation 2用ゲーム『リッジレーサーV』エンディングテーマ

特に「Scatterin' Monkey」は、映画『ダークナイト』の劇中で使用された楽曲であり、映画ファンにも知られる存在となっています。また、「On The Painted Desert」は、ゲーム『リッジレーサーV』のエンディングテーマとしても知られており、幅広いメディアでの露出がこのアルバムの評価を高めています。

演奏陣

アルバムは、平井直樹がドラムを担当し、さまざまなセッションミュージシャンが参加しています。特に飛鳥ストリングスが参加したことで、ストリングスセクションが美しい響きを生み出しています。金子飛鳥によるストリングスアレンジや、五十嵐一生のトランペット、竹内直のサックスとフルートも、楽曲にさらなる深みを与えています。加えて、Kouji Sekiguchiのスクリッチは、特にエレクトロニックな要素を際立たせています。

このように、『OUT LOUD』はビッグ・ビートというジャンルにおいて独自の足跡を残した作品であり、音楽的革新とともに、視覚的なアプローチでも多くのファンを魅了しました。アルバムのリリースは、日本の音楽シーンにおける重要な一歩であり、BOOM BOOM SATELLITESはこの作品を通じて、国内外にその名を知らしめることとなったのです。

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