アルバム『Octave』の概要
『Octave』は、
米米CLUBの8枚目の
アルバムで、
1992年6月25日にSony Recordsからリリースされました。この
アルバムは、ボーカリストの
石井竜也がプロデュースを手掛けており、先行
シングル「君がいるだけで」は当時の音楽シーンにおいて歴代1位に輝くほどの大ヒットを記録しました。その結果、貢献した売上枚数は約200万枚に達し、
米米CLUBの
アルバムの中でも最高の売り上げとなりました。
本作は、リリース当初から多くの注目を集めました。これは、
米米CLUBのダンサーチーム「SUE CREAM SUE」のメンバーであり、石井の実妹でもあるMINAKO、さらにホーンセクション「
BIG HORNS BEE」のサックス担当フラッシュ金子の結婚を祝うコンセプト
アルバムとして制作されたためです。この
アルバムはこれまでの作品とは異なり、ユーモアや皮肉の要素が排除され、よりポップで明るい内容となっています。収録曲の中には、結婚をテーマにした「Ó・ME・DE・TORE」や、MINAKOが歌唱する「心のままに」も含まれています。
初回限定版には、ブックレット表紙の文字が金箔で仕上げられている特別なデザインが施されており、視覚的にも楽しませてくれる一枚となっています。
チャート成績
『Octave』は、
1992年の
オリコンチャートにおいて、
7月6日と
7月13日の週に2週連続で1位を獲得しました。売上は同年
11月23日付けで184.6万枚に達し、その後もチャートに登場し続け、最終的には194.9万枚の売上を記録しました。特に注目すべき点は、
アルバムが初登場1位を獲得した週に、「君がいるだけで」も
シングルチャートで1位をキープし、同時に
シングルと
アルバムの両方で1位を獲得するという史上初の快挙を成し遂げました。
収録曲の解説
アルバム内の楽曲には、それぞれに個性的なストーリーやテーマが存在します。以下にいくつかの楽曲の解説を紹介します。
- - Tomorrow is another day: 1992年のライブ「SHARISHARISM DECADENCE」において冒頭部分が別曲『ハレルヤ』として演奏されることもあり、石井が独立させたかったが諸事情でこの形になったというエピソードもあります。
- - 君がいるだけで: 年代を超える名曲で、アルバムの顔とも言える楽曲です。
- - NICE TO MEET YOU: 友情や出会いについて歌った明るいトーンの作品です。
- - 春雷 coup de foudre: 突然の恋心をテーマにし、興奮や驚きが表現されています。
- - 愛 Know マジック: 愛の魔法のような不思議な感覚を描いています。
- - ドラムスの坂口良治と妻の斉藤久美をイメージした楽曲: 具体的に二人の関係を描写した一曲も収録されており、より親しみやすい内容になっています。
このように、『Octave』は結婚や愛をテーマにした楽曲が多く収められた
アルバムで、画期的な作品となりました。
アルバムの成功は、
米米CLUBのさらなる成長を促し、音楽シーンにおいてその存在感をより強固にしました。