2020年9月9日、男性グループ
BOYS AND MENの24作目の
シングル「Oh Yeah」がリリースされました。ユニバーサルミュージックの
Virgin Musicレーベルから発売されたこの楽曲は、グループの結成10周年を記念する第一弾
シングルとして位置付けられており、大きな話題を呼びました。
楽曲の背景と制作過程
前作『
ガッタンゴットンGO!』から約9ヶ月ぶりのリリースとなった「Oh Yeah」。作詞作曲は元
Aqua Timez|Aqua_Timezの長谷川大介氏が担当し、「未来を信じることの大切さ」をテーマにした力強いメッセージソングに仕上がっています。編曲は、
BOYS AND MENのメジャーデビュー以降の楽曲制作に多く携わってきた源田爽馬氏が担当しました。
2020年は
BOYS AND MENにとって結成10周年という節目の年でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、予定されていた全国ツアーの延期や、テレビ番組の撮影中止など、活動に大きな影響を受けました。当初は海外で新曲を制作する計画もありましたが、これも中止せざるを得ませんでした。
そのような状況の中、所属事務所である
フォーチュンエンターテイメントは配信コンテンツに注力。メンバー自身も
シングル候補曲の選定に携わり、デモ音源の中から「メロディや熱さがボイメンに合う」「ボイメンが歌う姿が想像できた」「
コロナ禍の今だからこそ届けたい曲」というメンバーの共感を得た楽曲が「Oh Yeah」として選ばれました。
リリース発表後、ラジオ番組で音源が解禁されると大きな反響を呼びましたが、その後、所属事務所の社員や弟分グループのメンバーが新型コロナウイルスに感染したため、活動の一時休止を余儀なくされました。さらに、リリース直前にはメンバーの
土田拓海氏が休養を発表。結果的に、8人体制での全国ツアー開催やプロモーション活動となりました。
多様なリリース形態とカップリング曲
CD
シングルは、初回限定盤A/B、通常盤に加え、UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤として
BOYS AND MEN盤、YanKee5盤、誠盤の計6種類がリリースされました。カップリング曲には、
前山田健一氏作曲の「D.T.G.」と、山本隼人氏作曲の「ZOKKON!」の2曲が収録されています。「D.T.G.」はメンバーが「元気だし、むさくるしいし、バカっぽいんだけど、それが最高にボイメンっぽい」と評した楽曲で、「ZOKKON!」は90年代アイドルポップス風のラブソングとなっています。初回限定盤には「Oh Yeah」のミュージックビデオなどの映像作品が収録されたDVDが付属しました。
ミュージックビデオと衣装
ミュージックビデオは、ユニバーサルミュージックの会議室でのアイデア出しミーティングシーンから始まり、茨城県
笠間市の採石場でのパフォーマンスシーンが中心となっています。ドローン撮影による広大な風景と、
コロナ禍を意識したリモート撮影風のカットや演出が印象的です。振り付けは、
BOYS AND MENの舞台演劇作品にも携わるダンサー・振付師の泰智氏が担当しました。
衣装はグループのトレードマークである学ランをベースに、メンバーそれぞれが選んだ漢字一文字と数字が刺繍されています。メンバーそれぞれが選んだ漢字と数字には、それぞれの想いが込められています。
チャート成績と批評
「Oh Yeah」は、
2020年9月21日付のオリコン週間
シングルランキングおよび週間合算
シングルチャートで1位を獲得。前作に続き2作連続、通算5作目の首位となりました。ビルボード・ジャパンのセールス部門でも1位を獲得するなど、高い人気を証明しました。音楽ライターの荻原梓氏は、この曲を「パワフルなハードロック調のサウンドに、聴き手の背中を押す力強い歌詞が乗る一曲」と評しています。
収録トラック
シングルには「Oh Yeah」の他、「D.T.G.」、「ZOKKON!」の計3曲が収録され、それぞれのインストゥルメンタルバージョンも収録。初回限定盤にはミュージックビデオやメイキング映像、リリックビデオなどが収録されたDVDが付属しました。
結語
「Oh Yeah」は、
コロナ禍という困難な状況の中、未来への希望を力強く歌い上げた、
BOYS AND MENの代表作と言えるでしょう。力強いサウンドとメッセージ性の高い歌詞、そしてメンバー一人ひとりの想いが込められたこの楽曲は、リスナーに大きな感動と勇気を与え続けています。この
シングルは、9人体制での最後の作品となり、
土田拓海の
BOYS AND MENとしての活動の集大成としての意味も持っています。