Olive (金融サービス)

Olive：三井住友銀行の新しい個人向け金融サービス

Olive（オリーブ）は、株式会社三井住友銀行（SMBC）が提供する、個人向けの新しい金融サービスです。2023年2月3日に発表され、同年3月1日からサービスが開始されました。

概要

Oliveは、三井住友銀行の口座、三井住友カードのクレジットカード、SBI証券のネット証券口座、そして保険サービスを、一つのアプリでまとめて管理できる便利なサービスです。さらに、一枚のカードにキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払い（プリペイドカード）の機能を統合し、世界で初めてVisaカードにフレキシブルペイ機能を搭載しました。

三井住友銀行は、Oliveのリリースから5年で1200万アカウントの獲得を目標としています。2023年9月8日には、アカウント開設数が100万件を突破したことが発表されました。

特徴

Oliveの最大の特徴は、キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード（Vポイント支払い）の4つの機能を1枚のカードに集約したことです。このカードは、クレジットカード番号が表記されない「ナンバーレスカード」となっており、セキュリティ面でも安心です。銀行口座番号の表記は任意で選択できます。

口座について

Oliveを利用するには、SMBCの既存口座からOliveアカウントへの切り替え、またはOliveアカウントとしての新規口座開設が必要です。Olive契約を締結すると、以下の内容が適用されます。

無通帳口座（通帳不発行）: 通帳は発行されません。
SMBCポイントパックは解約: 従来のSMBCポイントパックは解約となります。
他行宛振込が3回まで無料: 2023年11月30日をもって無制限無料は終了しました。
「未利用口座管理手数料」が適用: 一定期間利用がない場合、手数料が発生する場合があります。
Oliveアカウント契約口座は1人につき1口座: 複数口座の開設はできません。

キャッシュカードの仕様

Oliveのキャッシュカードは、ICチップのみを搭載し、磁気ストライプを持たない仕様となっています。そのため、IC対応のATM専用となり、J-DebitやPay-easy口座振替受付サービスなど、磁気ストライプを用いた取引・手続きは利用できません。口座番号のカードへの表記要否は選択可能です。また、指静脈認証の登録も可能ですが、支店窓口への来店が必要です。従来のキャッシュカードで選択できた「ミドすけ」デザインは、Oliveでは選択できません。

フレキシブルペイ

Oliveカードの大きな特徴であるフレキシブルペイは、支払いモードをアプリで任意に選択できる機能です。表面上は、4708から始まるデビットモード番号帯が用いられ、アプリで選択した方法（クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモードなど）によって決済されます。ただし、いくつかの制約・仕様があります。

月額利用料等の定期払い（リカーリング取引）は、必ずクレジットモードでの決済となります（クレジット審査が承認された方のみ）。
ガソリンスタンド、一部ホテル等では、デビットモード・ポイント払いモードは利用できません。
プリペイドカードへのチャージ、乗車券・貴金属など換金性の高い取引については、ポイント払いモードは利用できません。
iDによる支払いは、必ずデビットモードでの決済となります。
レシート等に表記されるAPL名（アプリケーションラベル）は、必ず「Visa Debit」の表記になります（実際の決済は選択したモードに依存します）。
海外からの決済について、一部が強制的にデビットモードとなる場合があります。
クレジットモード専用のカード番号が別途付与されており、Oliveの通常のカード番号では「デビットカード」と判定されて登録できない場合や、iDや上述の一部海外決済元などでクレジットモードを使用したい場合に利用できます。ただし、インターネット予約したチケットをカード挿入で受け取る場合など、物理カードが必要な場面ではこの番号は利用できません。
キャッシュカードとは異なり、クレジット（またはデビット、プリペイド）の磁気ストライプがあり、カードスワイプでの取引も可能です。
クレジットモード請求およびデビットモード利用の引き落とし口座は、Olive契約をした口座に限られます。
カードの国際ブランドはVisaのみです。

Olive LOUNGE

Olive LOUNGEは、SMBCの出張所として、以下の店舗があります。

Olive LOUNGE 渋谷店 （東京都渋谷区）
* Olive LOUNGE 下高井戸店 （東京都世田谷区）

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