Opera Coast

Opera Coast (オペラ・コースト) について

Opera Coastは、オペラ・ソフトウェアが開発したiPadおよびiPhone向けのウェブブラウザです。このブラウザは、既存のOperaブラウザをベースにしているわけではなく、全く独自に開発された点が大きな特徴です。

従来のブラウザでは、タブ、履歴、ブックマークなどのボタン操作が一般的でしたが、Opera Coastではこれらの操作がジェスチャーに置き換えられています。このジェスチャー操作に合わせて、ブラウザのデザインも大きく変更されており、直感的で新しいユーザーエクスペリエンスを提供していました。

歴史

Opera Coastは、2013年9月9日にiPad版が初めて発表されました。その後、同年9月24日に初のアップデートであるCoast 1.10がリリースされ、9月28日には1.11がリリースされました。

2013年11月には、1.12、1.13、1.14と立て続けにアップデートが発表されました。この間には、Gulltasten2013でベスト・ユーティリティ・アプリケーションと年間アプリケーション賞、WebIT Congressでベスト・ソフトウェア賞を受賞するなど、その革新性が評価されました。

2014年4月24日にはiPhone版がリリースされました。その後、同年5月26日に3.02、7月10日に3.10、そして9月3日には3.14がリリースされています。3.14は、当初3.13として開発されていたものが、13が不吉な数字であるという理由で変更されたものです。同年12月16日には4.0が発表されています。

しかし、Opera Coastは2017年8月にApple Storeから削除され、その歴史に幕を閉じました。

セキュリティ

Opera Coastは、セキュリティ機能も内蔵しており、証明書、信頼性、URL、履歴、ページコンテンツなどの情報を監視し、危険を検知した場合には警告を表示するようになっていました。ユーザーの安全を考慮した設計がなされていたと言えるでしょう。

同期

Opera Coastは、iCloudとの自動同期機能が搭載されていました。これにより、ホーム画面のタイル情報もiCloud経由で自動的に同期されるため、複数デバイスでの利用がスムーズに行えました。

言語

Opera Coastは、バージョン4.0の時点で32の言語に対応しており、グローバルなユーザーを意識した展開がなされていました。

参考文献

Opera Coast at the Wayback Machine (archived 2014-04-27)

外部リンク

Opera Coast at the Wayback Machine (archived 2014-04-27)

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