Oracle PowerBrowser

Oracle PowerBrowserは、Oracle社が提供していたイントラネット環境に特化した多機能ウェブブラウザです。初心者でも容易に操作できるユーザーインターフェースを採用しており、業界標準の機能を幅広くサポートしていました。HTML2.0をはじめ、テーブル、フレーム、バックグラウンドなどの拡張されたタグを理解し、Webページの多様な表現を可能にしていました。

画像ファイルフォーマットについても、JPEGやGIFといった基本的な形式に加え、インターレースGIFやアニメーションGIFのような高度な形式にも対応していました。これにより、Webページにリッチな視覚表現を取り入れることができました。

さらに、JavaやNetscapeのプラグインにも対応しており、Javaアプリケーションや様々なベンダーから提供されるプラグインソフトウェアを利用することができました。これにより、Webブラウザの機能を拡張し、多様なコンテンツの利用を可能にしていました。

セキュリティ面ではSSLをサポートしており、既存の商用サーバーへの高いアクセス互換性を確保していました。これにより、セキュアな環境下でのデータ通信が可能となり、機密性の高い情報を取り扱う業務での利用に適していました。

Oracle PowerBrowserの大きな特徴の一つとして、Oracle BASICインタプリタを内蔵していた点が挙げられます。これにより、ODBCを介してデータベース管理システムと直接通信することが可能でした。この機能により、データベースにアクセスしてデータを参照したり、更新したりするWebアプリケーションを開発することが容易になりました。

また、パーソナルWebサーバ機能も搭載されており、データベースを検索するページを取り扱うことが可能でした。これにより、Webブラウザ上でデータベースの情報を効率的に管理し、参照することができました。

Oracle PowerBrowserは、高度な機能を持ちながらも直感的な操作性を実現しており、ビジネス環境での利用を想定したウェブブラウザでした。Oracle社が提供するデータベース製品との連携を重視しており、社内システムへの組み込みを容易にするための機能が豊富に用意されていました。しかし、Oracle PowerBrowserは現在では提供が終了しており、その技術は他の製品やサービスに引き継がれています。

主な特徴をまとめると以下の通りです。

初心者にも扱いやすいユーザーインターフェース
HTML2.0や拡張タグのサポート
多様な画像フォーマットのサポート
Java、Netscapeプラグインのサポート
SSLによるセキュアな通信
Oracle BASICインタプリタ内蔵
ODBCによるデータベース連携
パーソナルWebサーバー機能



関連項目:

ウェブブラウザの一覧

外部リンク:

Oracle公式リリース

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