Ortiz vs. Shamrock 3

UFC Fight Night 6.5: Ortiz vs. Shamrock 3 - 伝説の決着と新たな才能の台頭

2006年10月10日、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル＆カジノは、格闘技ファンで熱気に包まれていました。この夜、UFC Fight Night 6.5、別名『Ortiz vs. Shamrock 3: The Final Chapter』が開催され、数々の名勝負と新たな才能が誕生することとなるのです。

メインイベント：宿命の三度目の対決

この大会の目玉は、何と言ってもティト・オーティズとケン・シャムロックの三度目の対戦でした。UFC 40、UFC 61と、激闘を繰り広げてきた両雄の決着戦は、世界中の格闘技ファンが注目する一大イベントとなりました。試合は、オーティズの圧倒的な強さで幕を閉じます。1ラウンド2分23秒、レフェリーストップによるTKO勝利。オーティズがシャムロックに3度目の勝利を収め、会場は割れんばかりの歓声に包まれました。そして、この試合後、シャムロックは現役引退を表明。長きに渡る彼の格闘技人生に幕が降りたのです。

新星の登場：UFCデビューを飾るファイターたち

この大会では、メインイベント以外にも注目すべき出来事がありました。AFCライトヘビー級王者ジェイソン・マクドナルドと、キャリア9戦全勝のクリス・プライスという、期待の新星2人がUFCにデビューしたのです。マクドナルドは、三角絞めで鮮やかな一本勝ちを収め、その実力を見せつけました。一方、プライスは、惜しくも敗北を喫しましたが、今後の活躍が期待される存在となりました。

充実のアンダーカード：白熱した戦いが繰り広げられる

メインイベント以外にも、多くの迫力ある試合が展開されました。マーカス・デイヴィス、チアゴ・アウベス、ローリー・シンガー、トニー・デソーザ、ネイサン・マーコートといった実力者が、それぞれ勝利を掴みました。これらの試合は、観客を熱狂の渦に巻き込み、大会全体の盛り上げに大きく貢献しました。特に、マット・ハミルとセス・ペトルゼリの対戦は、その白熱した展開から「ファイト・オブ・ザ・ナイト」に選出されています。

大会結果詳細

以下に、大会の試合結果を詳細に記述します。

プレリミナリィカード

第1試合：マーカス・デイヴィス ○ vs. × フォレスト・ペッツ (1R 4:58 フロントチョーク)
第2試合：チアゴ・アウベス ○ vs. × ジョン・アレッシオ (3R終了 判定3-0)
第3試合：ローリー・シンガー ○ vs. × ジョシュ・ヘインズ (3R終了 判定3-0)
第4試合：トニー・デソーザ ○ vs. × ダスティン・ヘイズレット (1R 3:59 チキンウィングアームロック)
第5試合：ネイサン・マーコート ○ vs. × クラフトン・ワレス (2R 1:14 チョークスリーパー)

メインカード

第6試合：マット・ハミル ○ vs. × セス・ペトルゼリ (3R終了 判定3-0)
第7試合：ジェイソン・マクドナルド ○ vs. × エド・ハーマン (1R 2:43 三角絞め)
第8試合：ケンドール・グローブ ○ vs. × クリス・プライス (1R 3:59 ギブアップ（マウントエルボー）)
第9試合：ティト・オーティズ ○ vs. × ケン・シャムロック (1R 2:23 TKO)

大会表彰

ファイト・オブ・ザ・ナイト：マット・ハミル vs. セス・ペトルゼリ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ティト・オーティズ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ジェイソン・マクドナルド

受賞者にはそれぞれ30,000ドルのボーナスが授与されました。

まとめ

UFC Fight Night 6.5は、伝説的な決着と新たな才能の誕生という、格闘技史に刻まれる大会となりました。オーティズとシャムロックの激闘、そしてマクドナルドとプライスのデビューは、多くのファンの記憶に強く残るでしょう。この大会の記録は、UFCの歴史を語る上で欠かせないものとなるでしょう。 また、Spike TVによる全米とカナダへの無料放送は、UFCの認知度向上にも大きく貢献したと言えるでしょう。 今後のUFCの発展にも期待が高まります。

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