Osaka Shion Wind Orchestra

Osaka Shion Wind Orchestra (オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ)とは

Osaka Shion Wind Orchestra（オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ）は、長い歴史と伝統を誇る日本のプロフェッショナル吹奏楽団です。略称は「Shion（しおん）」で、2015年に大阪市音楽団から名称を変更しました。

概要

1923年（大正12年）に大日本帝国陸軍第4師団軍楽隊を前身として誕生しました。その歴史は日本国内で最も古く、東京佼成ウインドオーケストラ、シエナ・ウインド・オーケストラと並び、国内トップレベルの吹奏楽団として知られています。

長年にわたり大阪市が運営する楽団でしたが、2014年に一般社団法人へ運営が移管され、プロの交響吹奏楽団として新たなスタートを切りました。現在では、定期演奏会や子供向けの鑑賞会、依頼演奏などを通じて、地域社会への貢献も行っています。

主な活動内容は以下の通りです。

定期演奏会
大阪市内の子供向けの鑑賞会
選抜高等学校野球大会入場行進曲の録音
全日本[[吹奏楽コンクール]]課題曲参考演奏の録音・録画
大相撲春場所千秋楽での式典演奏
大阪市立中学校、高等学校および特別支援学校への吹奏楽指導

歴史

1888年: 大阪鎮台に第三軍楽隊が配属
1923年: 第4師団軍楽隊が廃隊し、大阪市音楽隊として創立
1934年: 大阪市直営となり、隊員は大阪市職員となる
1946年: 大阪市音楽団に改称
1962年: 選抜高等学校野球大会入場行進曲のレコーディングを担当（以後継続）
1970年: 日本万国博覧会にエキスポバンドとして出演
1993年: 「第4回日本吹奏楽アカデミー賞・演奏部門賞」受賞
1995年: 第7回世界吹奏楽大会に出演
1999年: 全日本[[吹奏楽コンクール]]課題曲参考音源のCD録音を担当（東京佼成ウインドオーケストラと隔年担当）
2010年: 宮川彬良がアーティスティック・ディレクターに就任
2014年: 一般社団法人による運営に移行。宮川彬良が音楽監督に就任
2015年: 楽団名を「Osaka Shion Wind Orchestra」に改称
2017年: 西村友が正指揮者に就任
2018年: 運営法人が公益社団法人に移行

存廃問題と社団法人への移管

長年、大阪市の直営事業として運営されてきた大阪市音楽団でしたが、財政的な問題から楽団の存廃が議論されるようになりました。2012年、当時の橋下徹市長が楽団の直営方式の見直しを表明し、楽団解散の可能性も示唆されました。

これに対し、楽団員や音楽関係者、市民から存続を求める声が上がり、様々な活動が行われました。その結果、2014年4月からは一般社団法人による運営へと移行し、現在に至っています。

運営移管後も、従前の活動を継続しつつ、賛助会員制度の導入や演奏者によるマネジメント業務への参加など、新たな取り組みも行われています。

宮川彬良とのかかわり

2010年にアーティスティック・ディレクターに就任した宮川彬良氏は、大阪市音楽団との交流が深く、数多くのオリジナル作品やアレンジを手がけています。また、ブラスエンターテイメントショー「宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhn!」を定期的に開催し、観客を楽しませています。

指揮者

歴代の指揮者には、金洪才氏、ハインツ・フリーセン氏、堤俊作氏、秋山和慶氏、小松一彦氏など、国内外で活躍する著名な音楽家が名を連ねています。現在は、宮川彬良氏が音楽監督を務めています。

まとめ

Osaka Shion Wind Orchestraは、長い歴史と伝統を受け継ぎながら、新たな時代に向けて進化を続けている吹奏楽団です。その活動は、音楽ファンのみならず、地域社会にも大きな影響を与えています。今後も、その素晴らしい音楽を通じて、多くの人々に感動と喜びを届けてくれることでしょう。

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