Outrage

OUTRAGE（アウトレイジ）

OUTRAGEは、日本のスラッシュメタル・バンドとして1982年に愛知県名古屋市で結成され、1987年にはメジャーデビューを果たした。バンドは、NWOBHM（New Wave of British Heavy Metal）から影響を受け、初期にはタンクやレイヴンなどのバンドのカバーを行っていた。

バンドメンバー

現在のメンバーは、ボーカルの橋本直樹、ギターの阿部洋介、ベースの安井義博、ドラムの丹下眞也で構成されている。橋本は1986年から1998年、その後2008年から活動を再開し、他のメンバーもCause For Pauseというプロジェクトでライブを行っている。過去のメンバーにはボーカリストの伊藤千豊やギターの丹羽功二がいる。

来歴

初期には名古屋を中心に活動し、オリジナル曲も制作を開始。その後、1987年にリリースしたミニアルバム「Outrage」が名古屋や東京での活動のきっかけとなり、メジャーレコードへの契約を結ぶこととなる。1988年には1stアルバム「Black Clouds」でメジャー・デビューし、その後も次々とアルバムをリリース。

1990年から1991年にかけては、ドイツでプロデューサーにステファン・カウフマンを迎え、初の海外レコーディングを行った。「The final Day」としてリリースされた4thアルバムは、日本国内外で注目を集めた。

1993年からはMMGに移籍し、1995年にはアメリカで新アルバムのレコーディングを行う。「LIFE UNTIL DEAF」ではコーラスに業界の著名人も参加した。この頃から活躍の場は国際的に広がり、アメリカやヨーロッパでの公演も増えていった。

しかし、1996年にはボーカルの橋本が重傷を負い、活動は一時休止。しかし彼は早期に復帰し、1999年にはインディーズに移行、翌年には新たなミニアルバムのリリースを目指す。その後、メンバーたちはボーカルを兼任しながら、新しい音楽の創造に挑戦していく。

2001年、メンバーは自身のレーベルを立ち上げ、インディーズとしての活動を強化。2008年には活動20周年を迎え、ライブやアルバムリリースにより、復活を果たした。2010年には愛知県芸術文化選奨の文化賞も受賞。

2021年には「THE FINAL DAY」の発売30周年を記念した作品をリリースし、2022年にはデビュー35周年のプロジェクトとして映画も公開される。

ディスコグラフィー

OUTRAGEは数々のアルバムをリリースしてきた。特にメジャー時代のアルバムは多く、2007年にはデジタル・リマスター版として再発された。また、ライブ・アルバムやベスト・コンピレーションも多く、ファンからも支持を受けている。

最新のアルバム「GENESIS I」は2017年にリリースされ、2020年代に入っても精力的に活動を続けている。ストリーミングサービスでも楽曲が配信されているため、新たなリスナーの獲得にも努めている。

OUTRAGEの音楽は、日本のスラッシュメタルシーンにおいて重要な位置を占めており、メンバーたちの努力と情熱が詰まった作品は、今後も多くのファンに受け継がれていくだろう。

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