Oxygen Project

Oxygen Projectは、Linuxデスクトップ環境であるKDEがバージョン4にアップデートされる際に、デスクトップの見た目を根本的に変えることを目指して発足しました。当初は新しいアイコンセットの作成が主な目的でしたが、プロジェクトが進むにつれて、カーソル、ウィジェット、ウィンドウのテーマ、そしてサウンドといった、デスクトップ全体のテーマを包括的にデザインすることへと拡大しました。

このプロジェクトの成果として、KDE 3まで使用されていたアニメーション的なグラフィックスやアイコンセットから、より写実的な外観へと大きく変化しました。Oxygen Projectは、ユーザーがデスクトップの見た目に気を取られることなく、作業に集中できる環境を提供することを目指しており、そのために、アイコンやテーマには彩度を抑えたカラーパレットが採用されています。

プロジェクトの名前である「Oxygen（酸素）」は、開発者たちの間で冗談のように使われていた「デスクトップに新鮮な空気を」という言葉に由来しています。この名前が示すように、Oxygen Projectは、KDEデスクトップ環境に新たな活力を与えることを目指しました。

標準化への取り組み

Oxygen Projectは、単に新しいテーマを提供するだけでなく、標準化されたアイコンやガイドラインの作成も目指しています。freedesktop.orgの標準アイコンの名前空間とテーマに準拠して開発を進めることで、アプリケーション間で一貫性を保つことが可能になりました。また、Tango Desktop Projectをはじめとする他のデスクトップ環境、アイコンセット、テーマも、Oxygen Projectのガイドラインに沿って開発されています。

Oxygen Projectは、KDEデスクトップ環境の使いやすさと美しさを向上させる上で、重要な役割を果たしました。ユーザーは、写実的で洗練されたデザインと、作業に集中できる環境の両方を享受できるようになりました。プロジェクトが目指した「新鮮な空気」は、KDEユーザーにとって、現実のものとなったと言えるでしょう。

サウンド

Oxygen Projectでは、デスクトップ環境全体の統一感を高めるために、サウンドテーマも開発されました。これらのサウンドは、視覚的なテーマと同様に、ユーザーの集中を妨げないように配慮されており、KDEデスクトップ環境の全体的な体験を向上させるのに役立っています。

ギャラリー

（スクリーンショットは省略します）

外部リンク

Oxygen Project公式サイト
Oxygenに関するプレゼンテーション（高解像度PDF）
KDE.News - The Road to KDE 4: Oxygen Artwork and Icons
KDE.News - The Road to KDE 4: Updates and Addenda アイコンの作業経過について述べている記事（KDE.orgより）
* Oxygen Plants Manufacturer

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