P-1 (ミサイル)

P-1は、ソ連が開発した核弾頭搭載可能な巡航ミサイルであり、ソ連国内では「Strela（矢）」または「Schuka-A（矛）」という名で知られていました。1950年代後半から1960年代にかけて運用され、NATOコードネームは「SS-N-1 Scrubber」でした。

1957年に配備が開始され、主にキルディン型駆逐艦とクルップニイ型駆逐艦に搭載されました。これらの艦船は、P-1を運用するために特別に設計、または改修されたと考えられます。

P-1の主な仕様

全長：約7.6メートル
直径：約900ミリメートル
翼幅：約4.6メートル
重量：約3100キログラム
弾頭：通常榴弾または核弾頭
推進方式：液体燃料ロケット
射程：約40キロメートル
誘導方式：慣性誘導
配備開始：1957年

P-1は、当時のソ連海軍にとって重要な戦力であり、核抑止力の一翼を担っていました。しかし、1966年から1977年にかけて行われた艦船の近代化改修に伴い、P-1は旧式化し、最終的に退役しました。短期間で退役した背景には、より射程の長いミサイルの開発や、運用思想の変化があったと考えられます。

関連項目

NATOコードネームの一覧 (ミサイル)

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