PASSAGES OF TIME (HOT NEW VERSION)

荻野目洋子のシングル「PASSAGES OF TIME (HOT NEW VERSION)」は、1993年11月21日にビクターエンタテインメントからリリースされ、彼女の30枚目のシングル作品となりました。この楽曲は、1988年に発表された全英語詞によるアルバム『VERGE OF LOVE』に収録されていた「PASSAGES OF TIME」と「SOMETHING ABOUT YOU」の2曲を、プロデューサーROD ANTOONの手によって新たにアレンジ、プロデュースし直したバージョンです。

当時、荻野目洋子は数々のヒット曲を世に送り出し、人気絶頂期を迎えていましたが、このシングルは新たな試みとして注目されました。原曲の持つ洗練されたサウンドをベースに、ROD ANTOONは現代的なアレンジを加えることで、楽曲に新鮮な息吹を吹き込みました。より力強いリズム、現代的なサウンドアレンジにより、原曲とはまた違った魅力を持つ楽曲へと生まれ変わっています。

シングルには、これらの新アレンジ版に加え、カラオケバージョンも収録されており、ファンは様々な形で楽曲を楽しむことができました。また、シングルジャケットには荻野目洋子自身が描いたイラストが使用されています。彼女のアーティストとしての多様な才能と、音楽への情熱が感じられる、細部にもこだわった作品と言えるでしょう。

このシングルは、単なる過去の楽曲のリメイクという枠を超え、荻野目洋子の音楽における進化と探求心を見ることができる作品です。1980年代後半から1990年代にかけて活躍した彼女が、音楽シーンの変化に対応しながらも、自身のアーティスト性を確立しようとした姿勢が、このシングルから読み取れます。

さらに、2010年にリリースされたデビュー25周年を記念したアルバム『VERGE OF LOVE [+2]』にもボーナストラックとして収録されており、この楽曲が荻野目洋子のキャリアにおいて重要な位置を占めていることを示しています。この再発盤への収録は、単なる過去作品へのオマージュではなく、時を経ても色褪せない楽曲の魅力を再確認する機会となりました。

「PASSAGES OF TIME (HOT NEW VERSION)」は、単なるシングルとしてだけでなく、荻野目洋子の音楽遍歴、そしてアーティストとしての成長を象徴する、重要な作品と言えるでしょう。彼女の音楽史において、一つの転換期、あるいは新たな出発点を示す、記念碑的な楽曲と言えるのではないでしょうか。楽曲制作者は、PASSAGES OF TIME (HOT NEW VERSION)がNarada Michael Walden、Walter Afanasieff、Jeffrey Cohen氏によって制作され、SOMETHING ABOUT YOU (HOT NEW VERSION)がNarada Michael Walden、Walter Afanasieff、Liz Jackson氏によって制作されていることがわかります。

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