PE'Z

PE'Z（ペズ）

PE'Zは、1999年に結成された5人組のジャズ器楽バンドです。彼らは、ジャズを基盤としつつもラテン音楽やロックなど、さまざまな音楽要素を取り入れた独特のサウンドを展開してきました。特に、緊張感や躍動感あふれるライブパフォーマンスが評価され、「侍ジャズバンド」との異名を持っています。

活動の始まりと成長

PE'Zは東京・渋谷でのストリートライブを中心に活動を開始しました。初のストリートライブからわずか1年で、彼らは1,000人以上の観客を集めるほどの人気を博しました。この成功により、インディーズチャートでも頭角を現し、「インストはメジャー・シーンでは売れない」とされていた時代にあって、堂々とメジャーデビューを果たしました。彼らの音楽は日本国内に留まらず、ヨーロッパやアジア諸国でもリリースされ、多くのファンを魅了しました。

主な実績と音楽スタイル

初ライブは1999年10月15日に行われ、以降、PE'Zは2001年から2004年までの間に、数々のストリートライブやフェスに出演し、名声を獲得していきました。2002年にはメジャーデビューを果たし、1stアルバム『九月の空-KUGATSU NO SORA-』がオリコンで10位を記録しています。また、2003年には「第17回日本ゴールドディスク大賞」では「ニューアーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

ライブパフォーマンスでは、演奏の技術やアンサンブルに加え、観客とのインタラクションを大切にしており、一体感あふれる音楽体験を提供してきました。このパフォーマンススタイルが彼らの魅力の一つでもあり、観客を楽しませるための工夫を凝らしています。

解散とその後

2014年には結成15周年を記念するツアーを行い、盛況のうちに活動を続けていましたが、2015年12月には解散を発表しました。最後のライブは「EN-MUSUBI 2015 FINAL」を東京で開催し、ファンとの別れを惜しむ場となりました。解散後、メンバーはそれぞれの音楽活動を続け、他のプロジェクトやバンドで活躍しています。

メンバーについて

Ohyama "B.M.W" Wataru

トランペット担当で、独自のスタイルを持つ彼は、グループ内でも特に存在感のある演奏を繰り広げてきました。解散後も様々なプロジェクトに参加し続けています。

Kadota "JAW" Kousuke

テナーサックスを担当し、国立音楽大学を卒業した実力派です。特に彼の演奏は多才で、さまざまな楽器を使いこなす能力があります。

Nirehara Masahiro

コントラバス担当。彼は写真家としての顔も持ち、インディースシーンでも活躍しています。

ヒイズミマサユ機

キーボードを担当し、以前は人気バンドとの活動も行っていました。特に彼の作曲センスは高く評価されています。

航

ドラムを担当し、シンプルでありながら力強いリズムを提供。彼もまた解散後は新たなバンドでの活動を続けています。

まとめ

PE'Zはその独自の音楽スタイルと圧倒的なライブパフォーマンスで、人々の心に残るバンドでした。彼らの音楽は、ジャンルを超えた多様性と情熱を体現しており、今後もその影響は続いていくことでしょう。その歩みと音楽は、多くのファンにとって特別な思い出として残り続けます。

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