PENICILLIN

PENICILLIN（ペニシリン）

PENICILLINは1992年に結成された日本のヴィジュアル系ロックバンドです。結成当時、メンバーは東海大学のバンドサークルの仲間だった千聖の下宿先に集まったことから始まりました。バンド名の「ペニシリン」は、漫画『TO-Y』に登場する架空のバンド「ペニシリン・ショック」に由来しています。インディーズ時代には「Penicillin」との表記を用いていましたが、その後メジャーデビューを果たしました。

メンバー

• - HAKUEI（ヴォーカル）

1970年生まれ、宮崎県出身。彼の誕生日には毎年特別なライブ「SUPER HEART CORE」が開催されます。バンドの音楽性やステージパフォーマンスにおける自由な表現力が魅力的です。

• - 千聖（ギター、リーダー）

1971年生まれ、東京都出身。千聖のステージネームは森高千里に由来しており、誕生日ライブ「ROCK×ROCK」が恒例となっています。彼はバンドの音楽スタイルを豊かにし、ライブのクオリティを高めています。

• - O-JIRO（ドラムス、プログラミング）

1972年生まれ、千葉県出身。独特のファッションセンスを持つO-JIROは、中性的なスタイルでも知られています。彼のドラムスは、YAMAHAを使用し、バンドのリズムセクションに強力な基盤を提供しています。

• - GISHO（元メンバー、ベース）

GISHOは2007年まで在籍しており、脱退後も一時的にメンバーと共演を持つことがある等、音楽的なつながりは続いています。彼はソロ活動を通じて俳優や監督としてもの活躍を見せています。

バンドの軌跡

PENICILLINは、1994年にファーストフルアルバム『Missing Link』をリリースし、以降のマンスリーライブや渋谷公会堂でのワンマンライブなどを経て、着実にファンを増やしていきました。1996年にはPIONEER LDCからシングルデビューし、武道館ライブなども成功させました。この時期にはアジア圏での人気も増し、音楽番組への出演やメディア露出が加速しました。

特に1998年には、アニメのテーマソングとして『ロマンス』が大ヒットし、90万枚の売上を記録しました。2000年代に入ると、オリジナルアルバムやライブ活動を通じてさらなる成長を遂げ、ファンとの交流を深めていきました。

バンドは、様々な音楽スタイルを取り入れ続ける一方で、メンバーそれぞれのソロ活動も活発に展開しています。例えば、HAKUEIと千聖のユニット「nano」や、O-JIROのサポート活動は代表的な例です。

音楽シーンへの影響

PENICILLINは、ヴィジュアル系というジャンルにおいて、独自の立ち位置を確立していることから、他のアーティストやバンドに多大な影響を与えてきました。彼らは、ジャンルの枠を超える音楽を追求し、リスナーに新たな体験を提供し続けています。

本格的な活動を締めくくる形で、20周年を迎えた2012年には記念アルバムを発表し、さらには多くのライブやメディア活動を展開しました。2021年には過去の音源がサブスクリプションサービスで公開され、音楽配信時代への対応も視野に入れた展開をしています。

このように、PENICILLINは今なお進化を続けるバンドであり、ファンとの絆を深めながら、音楽の可能性を拡げ続けています。

もう一度検索