PEOPLE (ゆずのアルバム)

ゆず、2年ぶりのオリジナルアルバム『PEOPLE』

2022年3月23日、ゆず通算16枚目のオリジナルアルバム『PEOPLE』がリリースされました。前作『YUZUTOWN』から約2年ぶりとなる本作は、彼らの音楽的進化と幅の広さを示す、充実した内容となっています。

アルバムには、既に配信シングルとしてリリースされ話題を集めていた楽曲が複数収録されています。「NATSUMONOGATARI」「公私混同」「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」「そのときには」といった、耳馴染みのあるメロディーと、ゆずらしいメッセージ性が共存した楽曲は、聴く者の心を掴んで離しません。

さらに、ライブで高い人気を誇る「春疾風」と「ALWAYS」も収録。これらの楽曲は、アルバムリリースに先駆けて先行配信され、多くのファンを魅了しました。「春疾風」は、嵐への楽曲提供を基にゆずがセルフカバーした「夏疾風」の春バージョンで、歌詞や編曲も大きくアレンジされています。一方「ALWAYS」は、「春疾風」と同様に、2021年の配信ライブで初披露され、多くの反響を呼びました。

そして、本作の目玉ともいえるのが、映画『とんび』の主題歌「風信子」です。北川悠仁が作詞・作曲を手掛けたこの楽曲は、映画の世界観を見事に表現し、聴く者の心に深く響く感動的な仕上がりとなっています。

アルバム全体を通して、様々なサウンドプロデューサーやアレンジメントチームが参加しており、ゆずの音楽性の多様性を際立たせています。蔦谷好位置、野間康介、釣俊輔、PRIMAGICなど、各楽曲に個性的なサウンドプロデュースが施され、それぞれの楽曲の世界観をより一層深めています。また、アレンジ面では、須藤優、斎藤有太など、実力派ミュージシャンが参加し、楽曲に彩りを添えています。

参加ミュージシャンは、ボーカル、ギター、アコースティックギター、ハーモニカといったゆずの定番楽器に加え、プログラミング、ピアノ、ベース、ストリングス、パーカッションなど、様々な楽器が使用されており、楽曲の奥行きと幅を広げています。角野隼斗、ハマ・オカモトなど、豪華なミュージシャン陣の演奏にも注目です。

初回限定盤には、2021年10月25日に開催されたデビュー25周年突入記念弾き語りライブ「YUZU TOUR 2021 謳おう × FUTARI in 日本武道館」のライブ映像が収録されています。カメラ割りや音質を再編集した、高画質・高音質のライブ映像は、ファンにとって必見の映像作品と言えるでしょう。さらに、アーティスト写真は、2021年12月22日に行われた「冬至の日ライブ」でノエビアスタジアム神戸にて撮影されたものを使用しており、アルバム全体のクオリティの高さを象徴しています。

『PEOPLE』は、ゆずの音楽遍歴を象徴するような、バラエティに富んだ楽曲が詰まった傑作アルバムと言えるでしょう。彼らの進化を感じさせつつも、ゆずらしさが存分に味わえる、まさに集大成とも呼べる作品です。彼らの音楽を愛する全てのファンにとって、このアルバムは長く記憶に残る一枚となるはずです。

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