PHOBOS-フォボス-

『PHOBOS-フォボス-』は、1992年7月16日に姫屋ソフトから発売されたPC-9801向けのアダルトゲームです。姫屋ソフトの第二作にあたり、前作『Bacta』に続く作品としてリリースされました。

本作の特徴として、1プレイの目安時間が3〜4時間程度と短編であることが挙げられます。手軽にプレイできるボリュームでありながら、濃密なストーリーが展開されます。

1993年には、デモ集『D'BaBOS』に『D'ark』や『Bacta』と共に収録されました。当時のPCゲームシーンを彩った作品の一つとして、その名を知られています。

ストーリー

舞台は、火星への植民が開始されてから100年後の世界。移民たちによる独立戦争によって、かつての首都・東京は荒廃していました。主人公は、かつて宇宙軍の特殊部隊に所属していた経歴を持つ探偵として、この東京で生計を立てています。

ある日、主人公の元に、軍人時代の元上官であるレーン大佐が訪れます。レーン大佐は、部下が軍の機密情報を持ち出したため、その部下を探し出してほしいと依頼します。依頼を受けた主人公は、事件の真相を追うべく、動き出すことになります。

登場人物

主人公: 元宇宙軍特殊部隊の探偵。東京で生計を立てている。
レーラ: 物語のキーパーソンとなる女性。
コナー大尉: 主人公と共に事件を追う。
レーン大佐: 主人公の軍人時代の上司。機密情報漏洩事件の解決を依頼する。
キム曹長: レーン大佐の部下。
ベレー大尉: 事件に関わる人物。

評価

IGNの福山幸司氏は、本作を「サイバーパンク版『EVE burst error』」と評しており、コミカルな作風が特徴であると述べています。また、エンディングについても触れ、『The Last of Us』のようなそっけない終わり方が印象深かったと評価しています。

短編ながらも、サイバーパンクな世界観やコミカルな演出、そして印象的なエンディングが魅力的な作品です。

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