PORTBASE

PORTBASE（ポートベイス）

施設概要

PORTBASE（ポートベイス）は、愛知県名古屋市港区金川町に新たに開業する予定の多目的エンタテインメントホールです。この施設は、東邦ガス株式会社が名古屋港エリアで開発を進める大規模複合開発「みなとアクルス」の一環として計画されました。具体的な立地としては、「みなとアクルス」内の「ウィルゾーン」に位置し、みなとアクルスエネルギーセンターのすぐ西側に隣接しています。2025年3月20日のオープンを予定しており、地域における新たな文化・交流拠点となることが期待されています。

設立背景と目的

PORTBASEの建設計画は、長年にわたり指摘されてきた名古屋都市圏におけるエンタテインメント施設の不足という課題への対応策として生まれました。特に、音楽ライブや多様なジャンルの舞台公演を開催できる、一定規模のキャパシティと最新の設備を備えた会場が求められており、その需要に応えるべく本プロジェクトが立ち上がりました。これにより、これまで会場確保が難しかったアーティストや劇団、イベント主催者に対して、新たな選択肢を提供し、地域のエンタテインメント産業の活性化を図ることを目指しています。

事業体制

施設の企画、開発、そして開業後の運営を担うのは、このプロジェクトのために特別に設立された「合同会社ポートベイス」です。この合同会社には、東海地方を代表するコンサートプロモーターであるサンデーフォークプロモーション株式会社をはじめ、エンタテインメント事業を展開する株式会社アミューズ、さらには中部地方を拠点とする主要なテレビ放送局5社など、エンタテインメント業界の様々な分野から合計9社の企業が出資・参画しています。各社の持つノウハウやネットワークを結集することで、質の高い施設運営と多様なコンテンツの誘致を目指します。施設の具体的な設計と施工は、戸田建設株式会社が担当し、高度な技術力によって実現されました。

施設の機能と対応コンテンツ

PORTBASEは、その設計思想において多目的性を重視しています。メインとなる機能として、最新の音響・照明設備を備えたライブハウスとしての利用が想定されており、国内外の様々なアーティストによるコンサートの開催が可能です。さらに、近年人気が高まっている2.5次元舞台やミュージカル、演劇公演といった舞台芸術にも対応できる仕様となっています。特に、比較的長期間にわたる公演にも対応可能な設計は、多様化するエンタテインメントのニーズに応えるための重要な要素です。これにより、音楽ファンだけでなく、舞台芸術のファンなど幅広い層の利用が見込まれます。

施設名称

施設の正式名称については、企業による施設命名権（ネーミングライツ）が導入されました。この権利を取得したのは株式会社コムテックです。したがって、施設の名称は「COMTEC PORTBASE（コムテック ポートベイス）」として、一般に広く認知されることになります。ネーミングライツによる収益は、施設の運営安定化やサービス向上にも寄与することが期待されます。

アクセス情報

PORTBASEへのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。最寄り駅は、名古屋市営地下鉄名港線の「港区役所」駅となります。同駅の2番出口からは、施設まで徒歩でおよそ5分という短時間で到達できます。この駅からのアクセスの良さは、多くのイベント参加者にとって大きな利便性となります。周辺は「みなとアクルス」として整備されており、駅から施設までの道のりも分かりやすく、快適なアプローチが可能です。

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