PRIDE 男祭り 2005

PRIDE 男祭り 2005 頂-ITADAKI- 大会詳細

2005年12月31日、埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント「PRIDE 男祭り 2005 頂-ITADAKI-」は、数々の激闘とドラマを生み出した大会です。「生き様を倒すのは、生き様。」というキャッチコピーが示すように、選手たちの熱い魂がぶつかり合いました。大会イラストは人気漫画家の井上雄彦が手掛け、格闘技ファン以外からも注目を集めました。

大会概要

この大会では、さまざまな注目カードが組まれました。中でも、ライト級トーナメント決勝戦は、五味隆典と桜井“マッハ”速人という日本人同士の対決となり、大きな注目を集めました。試合前、桜井は恒例としていたアメリカ・シアトルでの調整中に右膝の靭帯を損傷するというアクシデントに見舞われました。試合では、スタンドで互角に打ち合うものの、グラウンドになると桜井は足が利かず、五味がバックマウントを奪いパウンドでダメージを与え、最後はスタンドでの連打でKO勝利。五味が日本人初のPRIDEライト級王者となりました。

メインイベントでは、小川直也と吉田秀彦が対戦。吉田がアキレス腱固めで小川の足首を負傷させ、最後は腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めました。試合後、小川はハッスルポーズとマイクアピールで観客を沸かせました。

また、マーク・ハントがミルコ・クロコップへのリベンジマッチを制したほか、ヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルが巨漢ズールをわずか26秒でKOするなど、衝撃的な試合が続きました。スペシャル・チャレンジマッチでは、俳優の金子賢が総合格闘技に挑戦しましたが、チャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットに一本負けを喫しました。桜庭和志は、この大会で日本人選手とキャリア初の対戦となり、この大会が最後のPRIDE出場となりました。

試合結果詳細

PRIDEスペシャル・チャレンジマッチ
○ チャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネット vs. 金子賢 ×（1R 4:14 腕ひしぎ十字固め）
第1試合 ミドル級ワンマッチ
○ 中村和裕 vs. 近藤有己 ×（3R終了 判定3-0）
第2試合 ヘビー級ワンマッチ
○ ジェームス・トンプソン vs. ジャイアント・シルバ ×（1R 1:28 TKO：サッカーボールキック）
第3試合 ミドル級ワンマッチ
○ 菊田早苗 vs. 瀧本誠 ×（3R終了 判定3-0）
第4試合 ヘビー級ワンマッチ
○ エメリヤーエンコ・アレキサンダー vs. パウエル・ナツラ ×（1R 8:45 スリーパーホールド）
第5試合 ヘビー級ワンマッチ
○ エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. ズール ×（1R 0:26 ギブアップ：パウンド）
第6試合 PRIDE GP 2005 ウェルター級トーナメント 決勝戦
○ ダン・ヘンダーソン vs. ムリーロ・ブスタマンチ ×（2R終了 判定2-1）
ヘンダーソンがウェルター級トーナメント優勝
第7試合 PRIDE GP 2005 ライト級トーナメント 決勝戦
○ 五味隆典 vs. 桜井"マッハ"速人 ×（1R 3:56 KO：スタンドパンチ連打）
五味がライト級トーナメント優勝
第8試合 ミドル級ワンマッチ
○ 桜庭和志 vs. 美濃輪育久 ×（1R 9:39 TKO：チキンウィングアームロック）
第9試合 ヘビー級ワンマッチ
○ マーク・ハント vs. ミルコ・クロコップ ×（3R終了 判定2-1）
第10試合 PRIDEミドル級タイトルマッチ
○ ヴァンダレイ・シウバ vs. ヒカルド・アローナ ×（3R終了 判定2-1）
シウバが王座の4度目の防衛に成功
第11試合 ヘビー級ワンマッチ
○ 吉田秀彦 vs. 小川直也 ×（1R 6:04 TKO：腕ひしぎ十字固め）

乱闘事件

大会当日、控室ではヴァンダレイ・シウバ率いるシュートボクセ・アカデミーのメンバーとチャールズ・ベネットの間で乱闘騒ぎが発生しました。セコンドとして来日していたCBAのクリスチャーノ・マルセロがベネットを柔術技で制圧する様子が映像に記録されています。

関連項目

PRIDEの大会一覧
PRIDE王者一覧
Dynamite!!'>K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!

外部リンク

PRIDE公式サイトによる試合結果 - Internet Archive
スポーツナビによる試合結果
バウトレビューによる試合結果
GBRによる試合結果
* SHERDOGによる試合結果

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