PTS (旅行会社)

株式会社PTSは、かつてJTBグループに属していた旅行会社です。その歴史は、1959年に太平洋観光株式会社として設立されたことに始まります。当初はセゾングループの一員として発展しましたが、2003年にJTBグループへと資本再編が行われました。

PTSは、クルーズ旅行やウェディング関連の旅行に強みを持ち、多様な旅行商品を提供していました。特徴的だったのは、JTBグループでありながらも、グループ外の他社が企画した旅行商品も多数取り扱っていた点です。これにより、顧客に対して中立的な立場で幅広い選択肢を提示することが可能でした。

また、セゾングループ時代からの出資関係はJTBグループ傘下に入ってからも継続され、独自の経営基盤を維持していました。かつては、子会社のPTSトラベルナビを通じて、西友、丸井、西武百貨店、そごうといった大型商業施設内に店舗を展開し、対面販売を重視した営業を行っていました。

しかし、2013年10月1日には、経営資源の統合と効率化、さらなる事業価値の向上を目指し、PTSトラベルナビを吸収合併しました。これにより、店舗運営と商品企画を一体化させ、より効率的な事業運営へと移行しました。

その後、株式会社PTSは、2019年4月1日付でJTBに吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。

沿革

1959年12月 - 太平洋観光株式会社として設立。
1973年5月 - 株式会社ヴィーヴル発足。
1977年9月 - 株式会社西武百貨店旅行事業部発足。
1978年4月 - 株式会社西友旅行事業部発足。
1990年9月 - 株式会社ヴィーヴル、西武百貨店の旅行事業部と統合。
1992年1月 - セゾングループの旅行事業再編に伴い、株式会社パシフィックツアーシステムズに社名変更。
2000年以降 - そごう、長崎屋などに店舗を拡大。
2003年8月 - JTBグループに参加。
2004年6月 - マルイ旅行センターより事業譲受。
2006年11月 - 子会社として、株式会社PTSトラベルナビを設立。
2007年1月 - 株式会社PTSに社名変更。店舗事業・保険事業を分割し、株式会社PTSトラベルナビに継承。
2007年4月 - 《セゾン》カード・UCカード会員向け旅行サービス、「tabi」デスクを開設。
2007年6月7日 - プライバシーマークを取得。
2008年7月1日 - 「PTSトラベルナビ」外貨両替サービスを開始。
2009年4月 - パネルクイズ アタック25（朝日放送制作）優勝賞品「地中海クルーズ10日間の旅」提供開始。（2014年3月まで）
2013年10月 - PTSトラベルナビを合併。
* 2019年4月1日 - JTBに吸収合併され解散。

脚注

関連会社として、アメリカンファミリー生命保険会社（アフラック）があり、同社の保険商品を「アフラックサービスショップ」で販売していました。

外部リンク

PTSホームページ

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