Panic Palette

Panic Palette：運命をかけた契約と、彩り豊かな高校生活

2007年5月31日、TAKUYOよりPlayStation 2向けに発売された恋愛アドベンチャーゲーム『Panic Palette』。前作『Little Aid』の世界観を継承しつつ、新たな物語が展開します。その後、PlayStation Portable版、PlayStation Vita版もリリースされ、多くの乙女ゲームファンを魅了しました。

物語：予期せぬ契約と、奔走する日々

主人公は、高校1年生の依藤亜貴。ある夜、バイト帰りに浜辺で出会ったのは、奇妙な服装で時代劇のような口調を話す少年、黄朽葉宰でした。宰は、なんと異世界メルディシアの王子で、亜貴に「契約の印」と呼ばれる呪いをかけ、期限内に解除しなければ、妻としてメルディシアへ連れていかれると告げます。

契約解除には、「シェルオーラ」という特殊な液体の作成が必要。亜貴は昼は学校生活、夜はオーラを集めるため街を彷徨う日々を送ることになります。果たして、亜貴は契約を解除し、自身の運命を切り開くことができるのでしょうか？

登場人物：個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間模様

本作には、魅力的なキャラクターたちが多数登場します。

依藤亜貴（いとう あき）:主人公。しっかり者で、学級委員を務める責任感の強い女子高生。留学中の妹がいます。
黄朽葉宰（きくちば つかさ）:メルディシア王国の王子。世間知らずで自己中心的、天然な一面も持ち合わせています。
真朱柑（まそお こう）:亜貴の担任教師。明るく面倒見の良い性格ですが、やや頼りない一面も。
烏羽一徒（からすば かずと）:亜貴のクラスメイト。短気な面もありますが、根は優しく、亜貴との出会いをきっかけに変化していきます。
白原尋也（しらはら ひろや）:亜貴のクラスメイトで学級委員仲間。冷静沈着で、人を観察するのが好き。
内沼葛（ぬいぬま かずら）:亜貴の従兄で風紀委員。やんちゃな面もあるものの、繊細で気遣いのできる性格。
乃凪範尚（ないなぎ のりひさ）:風紀委員で内沼の親友。真面目な性格で成績優秀ですが、見た目に関するコンプレックスを抱えています。
沢登譲（さわと ゆずる）:風紀委員長。女装が趣味で、型破りな行動で周囲を振り回すことも。
紺青悦（こんじょう えつ）:亜貴のクラスメイトで友人。明るく友達思いですが、ややトラブルメーカー気質。
松本義之輔（まつもと よしのすけ）:学校の用務員。謎めいた言動で、物語に深みを与えます。
ノルレッテ:黄朽葉宰の従者。一見すると奇妙な姿をしていますが、家事など何でもこなす頼もしい存在。
言雄琉佳（ことお るか）:黄朽葉宰の婚約者。メルディシアから宰を追って日本へやってきます。

これらの個性豊かなキャラクターたちが、物語に彩りを添えています。

音楽：心を揺さぶるサウンドトラック

オープニングテーマ「Be Shining 〜太陽の贈り物〜」とエンディングテーマ「Melty」は、flaqueが担当。どちらもゲームの世界観にぴったりの、美しい楽曲です。

まとめ：忘れられない、運命の恋物語

『Panic Palette』は、異世界との交流、契約、そして高校生活という、複数の要素が複雑に絡み合った、奥深い物語です。個性豊かなキャラクターたちとの交流、そして、運命に翻弄されながらも前向きに生きる亜貴の姿は、多くのプレイヤーの心を掴みました。PS2、PSP、そしてPS Vitaと、複数のプラットフォームでリリースされたことからも、その人気ぶりが伺えます。もし、忘れられない恋愛ゲームを探しているのであれば、『Panic Palette』は間違いなく候補の一つとなるでしょう。

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