Party Queen

浜崎あゆみ13枚目のオリジナルアルバム『Party Queen』：多様な音楽性を融合した力作

2012年3月21日、浜崎あゆみの13枚目のオリジナルアルバム『Party Queen』がavex traxよりリリースされました。前作『Love songs』から約1年3ヶ月ぶりのリリースとなる本作は、多様な音楽性と、彼女の特徴であるパワフルな歌声が融合した、聴き応えのある作品として高い評価を得ています。

多様な販売形態と高い人気

『Party Queen』は、「CDのみ」、「CD+DVD」、「CD+2DVD」の3種類の形態で発売され、さらに同日発売のライブ映像作品『ayumi hamasaki 〜POWER of MUSIC〜 2011 A LIMITED EDITION』やオリジナルグッズを同梱した「SPECIAL LIMITED BOX」も用意されました。

加えて、本作を含む過去作18作品が、缶バッジ型の携帯音楽プレーヤーPLAYBUTTONでも同時発売されるなど、幅広い音楽ファンのニーズに対応した展開が行われました。この戦略は、アルバムリリースを成功に導く上で大きく貢献したと言えるでしょう。

しかし、オリコン週間アルバムランキングでは初登場2位という結果に終わり、オリジナルアルバムの連続首位記録は3作で途絶えました。それでも、アルバムは高い人気を博し、多くの音楽ファンを魅了しました。

音楽評論家からの評価

音楽専門誌『CDジャーナル』は、『Party Queen』について、「前半はディストーション・ギターを駆使した攻撃的な楽曲が中心で、ブロステップも取り入れられています。後半は、彼女の歌声を活かしたJ-POP的な楽曲が中心となり、アルバム全体として、剛と柔の両面を際立たせた、コントラストの強いトラックリスティングが特徴です。」と評しています。この批評は、アルバムの音楽的な多様性を的確に捉えていると言えるでしょう。

収録楽曲

『Party Queen』には全14曲が収録されており、浜崎あゆみ自身が全曲の作詞を担当しています。楽曲制作には、Timothy Wellard、CMJK、tasukuなど、数多くの著名な作曲家や編曲家が参加しています。

アルバムには、CMソングとして使用された「PEACH JOHN」のCMソング「Party queen」、Daft Punkの楽曲「Aerodynamic」をサンプリングしたインストゥルメンタル曲「taskebab」、Joan Osborneの「One Of Us」のイントロを引用した「Letter」、Ivi Adamouの「Sose Me」をカバーした「Tell me why」など、多様な要素を取り入れた楽曲が収録されています。

また、「Shake It♥」、「NaNaNa」、「Return Road」、「how beautiful you are」の4曲は、ミュージックビデオが制作され、DVDに収録されています。さらに、2枚目のDVDには、2011年末に行われたカウントダウンライブ『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2011-2012 A 〜HOTEL Love songs〜』の模様が収録されています。

ライブパフォーマンス

『Party Queen』に収録されている楽曲の多くは、その後行われた複数のライブツアーで披露されました。『ayumi hamasaki ARENA TOUR 2012 A 〜HOTEL Love songs〜』、『ayumi hamasaki MUSIC for LIFE 〜return〜』、『ayumi hamasaki ASIA TOUR 〜24th Anniversary special@PIA ARENA MM〜』など、数々のツアーでこれらの曲は、ライブ会場を盛り上げました。

まとめ

『Party Queen』は、浜崎あゆみの音楽的探求と、高い表現力が融合した作品です。多様な楽曲、魅力的なミュージックビデオ、そして力強いライブパフォーマンスは、リスナーに多くの感動を与えました。オリコンチャートでの順位にかかわらず、このアルバムは、彼女のキャリアにおける重要な作品の一つと言えるでしょう。

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