Passage
『Passage』(パッセージ)は、シンガー
ソングライター山崎まさよしの通算9作目となる
シングルとして、
1999年10月14日に
ポリドール・レコードよりリリースされました。
この作品が発表された1990年代後半は、日本の音楽ソフト市場において、コンパクトな8cm
シングルから、アルバムと同じサイズの12cmマキシ
シングルへと主流が大きく移行していた時期にあたります。そうした市場の変化を反映し、本作『Passage』は、当時の多くの
シングルと同様に、従来の8cm
シングル盤と、新たなスタンダードとなりつつあった12cmマキシ
シングル盤の2種類の仕様で同時発売されました。特に、この
シングルは山崎まさよしにとって、物理的なメディアとして最後に8cm盤が制作・販売された作品となったことでも知られています。
同日に発売されたマキシ
シングル盤には、8cm盤とは異なるいくつかの特徴がありました。まず、収録曲において、前作
シングル「僕はここにいる」(
1998年11月11日発売)のライブバージョンがボーナストラックとして特別に収められました。さらに、パッケージも凝った仕様となっており、CDケースは通常とは異なる色付きのものが採用されたほか、付属の歌詞カードに設けられたフォトセクションは、切り離してポストカードとしても利用できるよう工夫が施されていました。
本作のリリースから約1ヶ月後の
1999年11月18日には、通算4枚目のオリジナルアルバム『SHEEP』が発売されており、『Passage』との連動購入特典キャンペーンも実施されていました。この特典に関する詳細は、アルバム『SHEEP』の項目で確認することができます。
当時の
オリコンチャートの集計ルールでは、同一タイトルの作品であっても、異なる形態(例えば8cm盤とマキシ盤)で発売された場合は、それぞれ個別の商品として扱われ、その売上は合算されませんでした。そのため、『Passage』の8cm
シングル盤とマキシ
シングル盤も、それぞれが独立してチャートにランクインすることとなりました。
収録曲
本作に収録された楽曲は、形態によって異なっていました。
12cm盤(マキシシングル)
1. Passage
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
収録時間: 4分32秒
2.
江古田
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
ストリングスアレンジ: 森英治
収録時間: 4分48秒
3. 僕はここにいる(Live Version)
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
収録時間: 5分44秒
4. mud skiffle track VI
作曲・編曲: 山崎将義
収録時間: 2分15秒
8cm盤
1. Passage
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
2.
江古田
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
ストリングスアレンジ: 森英治
3. Passage(karaoke)
作曲・編曲: 山崎将義
他作品への収録
「Passage」や「
江古田」といった収録曲は、オリジナルの
シングル盤以外にも、様々なアルバムやライブ作品に収録されています。特に代表的なものを以下に挙げます。
Passage (Single Version)
4th アルバム 『SHEEP』
ベストアルバム 『BLUE PERIOD』
Passage (Live Version)
ライブアルバム 『ONE KNIGHT STANDS』
江古田 (Single Version)
ベストアルバム 『OUT OF THE BLUE』
江古田 (Live Version)
ライブアルバム 『ONE KNIGHT STANDS』 (初回限定盤Disc 3に収録)
mud skiffle track VI
ベストアルバム 『OUT OF THE BLUE』
関連項目
江古田
オフィスオーガスタ