「Passion」は、
2005年12月14日にリリースされた
宇多田ヒカルの15枚目の
シングルです。この楽曲は、
スクウェア・エニックスの
PlayStation 2用
ゲームソフト『
キングダム ハーツII』の
主題歌として起用され、ゲームの世界観をより一層引き立てる役割を果たしました。
「Passion」は、『
キングダム ハーツ』シリーズにおいて、「光」や「Simple And Clean」に続く
主題歌として使用されました。その後、
ニンテンドーDS用ソフト『
キングダム ハーツ 358/2 Days』の
主題歌としても採用され、シリーズを通してその音楽が愛され続けています。
ミュージックビデオの制作秘話
「Passion」のミュージックビデオは、中国で撮影され、多数の
エキストラが参加しました。
宇多田ヒカル自身が語ったところによると、撮影場所を中国にした理由は、経費削減と広大な草原の風景を映像に収めるためだったそうです。
楽曲に込められた想い
宇多田ヒカルは、「Passion」の制作過程について、1年以上前からデモ曲が存在し、何度か行き詰まりを繰り返したものの、最終的には満足のいく作品に仕上がったと語っています。特に、曲の終盤で曲調が変化する部分がお気に入りであり、タイトルを「Passion」にするか「秘められし情熱」にするかで最後まで悩んだそうです。
多彩なバージョン展開
「Passion」には、
シングルバージョン以外にも、ゲーム内で使用された「〜after the battle〜」や、『
キングダム ハーツII』の
サウンドトラックに収録された「〜opening version〜」など、様々なバージョンが存在します。これらのバージョンは、アレンジや構成が異なり、それぞれに独特の魅力があります。
Passion 〜single version〜: シングルとしてリリースされたオリジナルバージョン。
Passion 〜after the battle〜: ゲーム『
キングダム ハーツII』のエンディングテーマ。
*
Passion 〜opening version〜: ゲーム『
キングダム ハーツII』のオープニングテーマ。
英語版「Sanctuary」との関連性
「Passion」には、英語版の「Sanctuary」が存在します。「Sanctuary」は、北米版『
キングダム ハーツII』および『
キングダム ハーツII FINAL MIX』の
主題歌として使用され、「Passion」とは異なるアレンジが施されています。
「Sanctuary」は、長らくCD化やデジタル配信が行われていませんでしたが、
2009年にUtada名義でリリースされたアルバム『This Is The One』のボーナストラックとして収録されました。その後、日本でもデジタル配信が開始され、ベストアルバム『Utada The Best』にも収録されています。
ライブパフォーマンスでの新たな試み
宇多田ヒカルは、海外ツアーやコンサートで、「Passion」と「Sanctuary」を融合させたスペシャルバージョンを披露しました。これらのライブパフォーマンスでは、「Passion 〜single version〜」と「Sanctuary (Opening)」をミックスするなど、新たなアレンジが加えられ、ファンを魅了しました。
「Passion」は、ゲーム『
キングダム ハーツII』の
主題歌としてだけでなく、
宇多田ヒカルの代表曲の一つとして、多くの人々に愛され続けています。その情熱的なメロディーと歌詞は、聴く人の心を揺さぶり、忘れられない感動を与えてくれます。