『Patrick Vegee』は、
UNISON SQUARE GARDENが
2020年9月30日に発表した8枚目のフル
アルバムです。前作『
MODE MOOD MODE』から約2年8ヶ月ぶりとなるこの
アルバムは、バンドの新たな音楽性を提示する意欲作として、ファンから高い評価を受けています。
概要
アルバムには、
シングルとしてリリースされた「春が来てぼくら」「
Catch up, latency」「
Phantom Joke」の3曲に加え、「弥生町ロンリープラネット」など、新たな魅力が詰まった楽曲が多数収録されています。全12曲を通して、
UNISON SQUARE GARDENならではの、卓越した演奏技術と、独特な世界観が堪能できます。
初回限定盤には、
2020年7月15日に行われた生配信ライブ「USG 2020 “LIVE (in the) HOUSE」の模様が収録されています。さらに、「等身大の地球」「ため息shooting the MOON」「さよなら第九惑星」「シャンデリア・ワルツ」の4曲を追加撮影した貴重なライブ映像も楽しめます。
受注生産限定盤は、豪華BOX仕様となっており、メンバーによる楽曲解説を含むセルフライナーノーツが掲載されたスペシャルブックレットに加え、オリジナルジグソーパズルが特典として付属します。ファン必携のコレクターズアイテムと言えるでしょう。
アルバム収録曲の内、「春が来てぼくら」を除くすべての楽曲は、メンバー3人による演奏で構成されており、同期音は一切使用されていません。彼らの生演奏へのこだわりが感じられます。
リリースに先駆け、
9月22日から
9月28日まで、
YouTubeにて1日1曲ずつ、楽曲の一部の音声のみを公開する企画が行われました。この際、すべての動画の概要欄で歌詞が全公開され、曲名を予想させるというユニークな試みも行われました。
アルバム発売に伴う全国ツアーは、発売から約1年後の2021年10月6日より「
UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022 「Patrick Vegee」」として開催されました。
楽曲について
スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
田淵智也が敬愛するバンド・throwcurveへのオマージュソング。楽曲の終わりが次曲「
Catch up, latency」へと繋がる構成となっています。
Catch up, latency
15th
シングル。
夏影テールライト
ミュージックビデオが制作され、
2020年9月29日に公開されました。歌詞の末尾は次曲「
Phantom Joke」とリンクしています。
Phantom Joke
16th
シングル。
世界はファンシー
ミュージックビデオが制作され、
2020年8月22日に公開された、
アルバムのリード曲。歌詞の末尾が「弥生町ロンリープラネット」へと繋がります。ただし、MV版では末尾の歌詞は存在しません。
弥生町ロンリープラネット
2020年7月15日の生配信ライブ「USG 2020 "LIVE (in the) HOUSE"」で披露された楽曲。漫画「椿町ロンリープラネット」へのオマージュが込められています。歌詞の末尾は次曲「春が来てぼくら」とリンクしています。
2021年から2022年にかけて行われたアルバムリリースツアーでは演奏されず、2022年1月現在、2020年7月の無観客配信ライブと、12月のアルバム全曲再現配信ライブでのみ演奏されました。2022年7月からのホールツアー「kaleido proud fiesta」で初めて観客の前で披露されました。
春が来てぼくら
14thシングル。アルバムの中で最も早くリリースされたシングル曲であり、アルバム収録までに約2年半の歳月を要しました。これはバンド史上最長となります。
当初、
田淵智也はこの楽曲のサウンドコンセプトの違いから収録に難色を示しましたが、歌詞末尾のリンクなどによって、
アルバムの中で自然な流れで配置できるようになったため、収録に至りました。他の
シングル曲における歌詞末尾のリンクは、「弥生町ロンリープラネット」と「春が来てぼくら」のリンクを思いついたことがきっかけで生まれたものです。
シングル発売当初はテレビで歌われることはありませんでしたが、アルバム発売に伴い出演したテレビ番組では、すべてこの楽曲が披露されました。
2020年7月15日に行われた無観客生配信ライブでは、前曲「弥生町ロンリープラネット」に続いて演奏されました。
収録内容
CD
BD/DVD
「USG 2020 “LIVE (in the) HOUSE”」 + 4 tracks -Patrick Vegee Edition-