PayPayカード

PayPayカード株式会社について

PayPayカード株式会社は、日本の金融業界でクレジットカード事業を展開する企業です。親会社は、モバイル決済サービス「PayPay」を提供するPayPay株式会社で、完全子会社として事業運営を行っています。2021年にワイジェイカード株式会社から社名を変更し、現在に至っています。2023年3月末時点での有効会員数は1000万人を超えるまでに成長を遂げています。

設立の背景

同社の設立は、KCカード株式会社（現在のJトラストカード株式会社）の会社分割に端を発します。当時、親会社であったJトラストは、KCカード事業、信用保証事業、料金収集業務を新設されたケーシー株式会社へ譲渡。その上で、ケーシーの株式をヤフー株式会社とソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社に譲渡するという形で事業再編を行いました。この一連の流れの中で、ケーシー株式会社が設立されたのです。

分割前のKCカード株式会社は、1963年に設立され、その後「国内信販株式会社」「楽天KC株式会社」と社名を変更し、2011年から会社分割までは「KCカード株式会社」として事業を展開していました。これらの詳細については、Jトラストカードの情報を参照してください。

健康経営への取り組み

同社は、経済産業省から「健康経営優良法人」に認定されています。2022年から2024年度の3年間、従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する企業として評価されています。

沿革

2014年 7月8日：ケーシー株式会社設立。
2015年 1月5日：KCカード株式会社からKCカード事業などを承継し、ワイジェイカード株式会社に商号変更。同時に株式がヤフー株式会社とソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社に譲渡されました。カードのデザインはKCカードのものが引き継がれました。
2021年10月1日：社名を現在の「PayPayカード株式会社」に変更。本社所在地を福岡県福岡市から東京都千代田区へ移転。
2021年12月1日：「PayPayカード」の発行を開始。
2022年10月1日：ヤフーが保有していたPayPayカードの全株式がPayPay株式会社に譲渡され、PayPayの完全子会社となりました。

クレジットカード事業

Yahoo! JAPANカード

2015年4月から発行を開始したクレジットカードで、VISA、Mastercard、JCBの3つの国際ブランドに対応していました。利用額に応じてTポイントが付与される点が特徴です。PayPayへのチャージが可能な唯一のクレジットカードでしたが、2021年11月末で新規申込受付を終了しました。既存会員は順次PayPayカードへの切り替えが行われています。

PayPayカード

2021年12月1日に発行が開始された新しいクレジットカードです。こちらもVISA、Mastercard、JCBの3つの国際ブランドに対応しており、利用額に応じてPayPayポイントが付与されます。

KCカード

2016年 2月18日をもって全カードの新規発行を終了しました。最後に発行していたのは「KC MasterCard」と「KC JCBカード」でした。旧「楽天KC VISAカード」の所有者は、「KC MasterCard」に切り替えられました。KCカードのサービスは、2022年 2月27日に全て終了しています。

金利・手数料について

同社のリボ払いは、たとえ翌月一括返済であっても手数料が発生する点が特徴です。これは旧国内信販時代から採用されている方式で、現在では珍しい運用となっています。契約内容には明記されているため法的な問題はありませんが、誤解を招きやすい点として注意が必要です。金利や手数料率は、グレーゾーン金利規制以降、他社と大きな差はありません。

その他の事業

KCマネーカード: キャッシング専用カードでしたが、2016年 2月18日をもって新規発行を終了。
KCギフトカード: 2019年5月末日で取り扱いを終了。
機関保証: 九州地方を中心に、地方銀行の無担保小口ローンに対して信用保証業務を提供。

加盟する信用情報機関

同社は、クレジットカードの信用審査を行うために以下の信用情報機関に加盟しています。

株式会社シー・アイ・シー（CIC）
株式会社日本信用情報機構（JICC）

PayPayカード